日本一寒い刑務所 旭川刑務所の年越し
なにげに「報道ステーション」を見ていたら・・・
旭川刑務所の年越しの密着取材を放映しました。
気温、氷点下20度。
日本一寒い刑務所だそうです。
むろん、ヒーターは入っているようですが、作業場では受刑者たちは白い息を吐いていました。
ここはL級、B級という長期受刑者を収容しているとか…
タクシー強盗殺人で30年も入っている50代半ばの人がインタビューに答えていました。
罪を償いながら、仮釈放と社会復帰を夢見て
ただひたすら一日一日を勤め上げているんです
彼らの労働は軽印刷。
小型の古いタイプのオフセット印刷機で日めくりカレンダーを印刷していました。
いまどき珍しいハイデルベルグ社製の印刷機でした。
その彼らも、正月三箇日は休みになり、のんびりできるそうです。
大晦日も零時15分まではテレビを見ることが許されるとか・・・
マルちゃんのカップ麺を年越しそばにして食べながらテレビを見ていた二人の受刑者。
年が変わると同時にたがいに正座をして新年の挨拶…
昨年同様、
今年もよろしくお願いいたします
床に頭をすりつけるように、何度も何度も挨拶を交わしていました。
かたわらにあった、今年の年賀状がアップで映し出され…
僕はこの官製年賀状の製版と印刷の設計に関わっていました。
ああ、受刑者も年賀状のやり取りをするんだ
うまく説明できないけれど・・・
年賀状の製作に関わっている人間として不思議な感動がわいてきました。
実際は北海道に流通している年賀はがきは●●印刷さんが刷っていて、
僕の会社で刷っているわけじゃないんですが・・・
極寒の旭川刑務所で無期懲役で服役している人たちが、
仮釈放されて社会復帰することは実際はなかなか難しいようです。
引き受け手がなければ、仮釈放もできないわけで…
それでも、社会復帰を夢見て、悔い改めと労働の日々をつみ重ねる受刑者に
なんとも形容しがたい思いを感じさせる番組でした。
何もコメントはできないけれど…
親父と呼ばれる刑務所の監督官が言っていた言葉がやけに焼きついています。
私はね、更正しようとする彼らのことを信じています。
でも、反面で彼らのことを信じることができません。
彼らは今まで何度かやり直せるチャンスがあったんです。
でも、それができなかったから今またここにいるんです。
刑務所の窓から見える旭川の街のネオンが寂しく瞬いていました…
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コメント
興味深い内容でした
受刑者の仕事を通しての生きてるこころ模様というか・・・
人って
どこにいても 何をしていても
それが たとえ 何気ない日々の流れだとしても
本当は どれも ひとつひとつが奥深いのだと思います
私で言えば
何気ないことが どれだけありがたいかという事を認識した日
それは つらくもありでしたが
でも
「普通」ということが
どんなに 極上の幸せであるかを認識した日でもありました
年をとっていくと 自然にいろんなことが
心からありがたく感じられてくるように思います
でも、私はそれに+αで
生きてることさえ 本当は とんでもない奇跡なんじゃないかって
心底そう思えるシュチエーションを与えてもらったと そう思っています(^^)
と(*^-'*)>
ところで 話はくるり変わって(^^;
ここで その道のプロのマーチンさんに
是非 お聞きしたいことが!
今から、17~18年くらい前に
よく知人が オフセット印刷で自分の小説を本にしていたのですが
その頃から 「オフセット印刷って???」と
すごーく 気になったいました!
今更ながら
「オフセット印刷」って
どういう印刷なのですか!(^^;
投稿: sunny | 2008.11.25 23:01
sunnyさん
プロとしてお答えいたします
印刷の形式は大きく分けて4つに分かれます
①凸版 紙などに印刷するための版が出っ張っている形式です(活版ともいう)
版画は半の凸部分にインキがついて印刷されます
②凹版 逆にへこんだところにインキが入り込んで印刷する形式です(グラビア印刷ともいう)
③平版 平らな版に水とインキを乗せてその反発作用で印刷する形式です(これをオフセット印刷といいます)
④孔版 版に細かな穴が開いていてその穴を通してインキが紙などに刷られる形式(シルク印刷ともいいます)
謄写版やプリントごっこなどもその1種
現在平版印刷(オフセット印刷)が印刷の主流です
印刷の元になる版には油を感じる部分と、水を感じる部分が混在しています。
油を感じる部分(感脂部)にはインキが乗り、水を感じる部分(非感脂部)にはインキが乗りません
それぞれの部分の境目は水と油が反発しあっています
画用紙にクレヨンで絵を描き、その上から水彩絵の具で色を塗るとクレヨンの部分には絵の具が乗らないのと同じ理屈です
なぜオフセットというかというと、他の印刷形式は紙などに版が直接接触してインキを転写するんですが、平版印刷だけは版と紙の間にゴム製の中間胴(ブランケットという)とよばれるものがあるからなんです
版からブランケットに一度インキが転写され、そこからさらに紙に転写される
つまり、版と紙が触りあわないというニュアンスでオフセットというわけ
オフセットは版が水で濡れているので紙に直接インキを転写すると紙がダメになっちゃうからこういう形をとっているんですよ
ザクッとした説明だけど、なんとなくイメージ伝わったかなぁ・・・???(ふあん)
何でもないこと、当たり前のこと、平凡なことの幸せ
生きること自体が奇跡的なことだってsunnyさんの言葉
重く、切なくしみます
投稿: Martin古池 | 2008.11.25 23:59