【札幌日記】 あふれる涙… 父の墓前にて
けれど、散骨ということになるといろいろ難しい問題もあって…
結局、札幌なら内地で暮らす子供たちも来やすいだろうということで月寒教会の納骨堂になったのです。
残念ながら(?)、その後母は函館に帰り札幌にはあまり行くチャンスがなくなったのですが…
墓参りには、母のほかに札幌に住む二人のおばたちもやって来てくれました。
このおばたちは母の妹です。
子供のころから僕をかわいがってくれたおばたちで、闘病中の父と母を家庭をなげうって支え続けてくれました。
4人で納骨堂の「一粒の麦」と彫られた父の墓の前で淡々と手を合わせます。
そこまでは、よかった…
墓のふたをあけ、父の骨壷を見た瞬間…
思いもかけず涙があふれ出てきたのです。
淡々とむかっていたにもかかわらず、涙は次から次へとわきだして止まらないのです。
悲しいとか、懐かしいとかの感情は一切ありませんでした。
ただただ、あふれでてくるのです。
まったく思いがけなかった。
悲しいから泣く。うれしいから泣く。寂しくて泣く…
でも、この涙はそういうものとはまったく違っていた。
心のもっと奥深くから、知らずのうちにあふれ出てくる涙。
深い涙でした…
曲はやがて『北の国から』に変わり、青柳小学校の校歌に。(父の母校でもあるのです)
そして最後は賛美歌に変わっていきました。
30分ほど父の前で過ごし、心が洗われた思いで教会を後にしました。
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