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2005.11.07

【函館帰郷シリーズ】 本家のおばをたずねる

ギターをかついで本家の店の戸をあけると、おばちゃんは背中を丸くして笑っていました。
(本家は「レンカ堂」という、函館では老舗の冠婚葬祭屋さんなのです)

今年90歳。
このおばちゃん、素敵な人で何年ぶりかで顔を合わせても昨日会ったような調子で話が始まってしまいます。

あんた、エンちゃんと会ったんだってね。
いかった いかった。

「よく来たね」とか「しばらく」とか何もなく、いきなり始まっちゃうんですよ。だから空白の時間を埋める必要なんてぜんぜんないんで…

大婆二人に予備軍一人05110407

店に入ると、どっかで見覚えのあるおばあちゃんがいて…
あれっと思ってたら…

これ、信ちゃんの長男。ほれ、あんた覚えってしょ!
信ちゃんにそっくりになってきたっしょ!
(信ちゃんってのは死んだ僕の父)

あれまぁ、石太郎さんにそっくりだわね!
(石太郎さんは母方!の祖父)

そっしょ?信ちゃんそっくりだわぁ!

いや いや いや!
ほんとに石太郎さんとおんなじ顔だね…

ほんとさ!

耳の遠い二人のばあさんの、かみあわない会話を聞きながら思い出しました。

そうだ!

このばあちゃんは母の実家のとなりに住んでた森さんだ。

それにしても、90歳を超えた大婆ちゃん同士の会話は壮絶でした。

焦点がまったくかみあわない!
でもそれぞれ納得してるってことは、人の話なんかぜんぜん聞いてないってことでないべか!
勝手にしゃべくって、勝手に納得してる。
それで関係が良好かつ円満に成立してるってことはすごいことだと思いません?

30分も聞いてると、ぐあい悪くなり!!ますよ!!
おかしすぎて!
まるで怪獣か妖怪のバトル!

森さんの婆ちゃんが帰った後、おばちゃんは僕にこう切り出しました。

あんた、エンちゃんとつきあいしてんだってね?
して、どうなのさ?
店のほうはちゃんとやれてんのかい?

エンちゃんてのは、おばちゃんの末っ子。つまり僕のいとこです。
若いころミュージシャンをめざして、家を捨て東京に行ったのです。ドラマーで僕も彼にあこがれてギターにのめりこみました。
そのエンちゃん、今では高円寺で「ENTA巣」という小さな居酒屋をやってます。

一昨年、偶然エンちゃんと再会を果たし、以来つきあいが再び始まっています。

いつもは気のいい、ノー天気な(ゴメン)おばちゃんが…

エンちゃんの話をする時は真剣な母親の目をしていました。
内地にいたんじゃ、自分の目で息子の生き方を見ることもできないしね…

90歳になり孫もたくさんいる年になり、その息子も50半ばにもなってるというのに…
母親はいつまでも母親なんですね…

で、そんなおばちゃんのためにギターを取り出して歌いましたよ。
エンちゃんが作った『僕の星まで』という歌を!

うれしそうに聞いてましたよ、おばちゃんは…

そうかい そうかい
これをエンちゃんが作ったのかい…

いやいやいや、あんたの歌のおかげでなんだか力がわいてきたわ。

ここんとこ元気がなかったんだわ

90歳のはなおばちゃんは、エンちゃんのことが気がかりな母親の顔だった。
感慨深げな、おばちゃんを見て僕もうれしかったなあ…

来週にはエンちゃんも帰郷するらしいので、ちょうどいいタイミングの訪問になりました。

エンちゃんの関連記事 ①

エンちゃんの関連記事 ②

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