【函館帰郷日記】 「レジダント」でのミサ
長年の信仰生活の終章を、このホームで過ごす。よりそうように、互いに助け合いながらの共同生活。その精神的ささえがこのミサなのでしょう。
ミサは「旭が丘の家」を創設したフランス人のグロード神父がたてます。グロード神父も今年80歳になります。5回も「あたってしまい」左半身に麻痺がきています。グロード神父を助けるのが90歳をとうに超えた田村神父。こちらはいまだカクシャクとしてらっしゃる!
信者さんたちも車椅子や移動ベッドで連れてこられる方。目が見えない方。さまざまです。
力のある人は、力を失った人たちを助け支えあっている。ごく自然にそれをやっているように思えます。助けてやってるという優越感や、助けてもらってる負い目のようなものが感じられない。ごく当たり前のことのように行ってるように見えるのです。
彼らは人生の終章を俗世から一歩抜け出してこの場所に集い、ひたすら信仰生活を求めているようにも見えました。
もっとも母の話では、俗世から抜け出しているという感覚は誰も持ってはいないそうですが…
実際のところは人生の終章を迎え、実生活と信仰生活のバランス・折り合いの調和をつけようとしているのかもしれません。
それはご自分の人生を肯定的に受け止め、信仰のうちにそれを飲み込もうとする試みのようにも思えます。
いずれにしろ経験したことがないほど密度の高い、胸を打つミサでした。
30年後、僕が彼らの年になった時どんな生き方をしているのか考えさせられる一幕でした。
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