« 妙に懐かしい・・・ 小林旭 「ちんから峠」 | トップページ | どうせなら »

2005.10.21

越谷中央中学でコンサート

コンサート会場の体育館に入ると生徒たちでいっぱいだった。

山西校長先生に伴われて人垣で作られた通路を歩く。

中学生特有の汗くさい=油くさい体臭が妙に懐かしい。

僕を見上げる生徒たちの好奇の目。

それに笑いかけて応えながら人垣の道をステージに向かって進む。

このシチュエーション。

懐かしい・・・。10年前にタイムスリップしたみたい。

越谷南中学のPTA会長をやっていたころ、南中の校長だった山西先生とのつきあいは始まりました。教育の考え方や子供たちとの接し方など、ずいぶん教えていただいた先生です。

山西先生からメールをいただいたのは10月のはじめでした。

中央中学校で演奏と講演をしていただけないでしょうか・・・

もう二つ返事でお応えしましたよ。山西先生とまた仕事ができるなんて、こんなうれしいことはないですからね。

昨年は大野靖之君という若いシンガーを学校に招いてコンサートをしたそうです。

野君は今年デビューしたシンガーで道徳の非常勤講師もしているそうです。
僕も彼がデビューする前から注目していて成長を楽しみにしているシンガーです。

大野靖之君のプロフィール

音楽を通して子供たちの心にストレートに何かを投げかけたいという企画なんだろうと思います。

僕がもらったテーマは・・・

「夢をもって生きる」

南中のPTA会長だったころ子供たちに「夢」について語り続けていたのを、覚えていてくださったのでしょうか・・・

とはいえ直接かかわったことのない生徒たちに一般的に「夢」を語ってもなかなか伝わらないでしょうしね・・・

で、僕が追いかけてきた夢を語ることにしました。

キーワードはこの3点。

夢をもつ

いかける

折について

僕が初めてギターを手にしたのは中学校の2年生の時でした。

当時は、世の中がゆれうごいているころでした。

若者たちは、社会変革の運動に身を投じたり、ギターを片手にフォーク集会を開いたり・・・

分たちの手で世の中を変えるんだ!

そんな気概にあふれていた時代でした。

そんな時代の空気の中で僕は

歌で世の中をえるんだ

こんな夢を見ていました。

あっちの集会、こっちの集会に顔を出しては反戦歌やプロテスト・フォークを歌っていたのです。

でもある時ふと感じたのです。(それは70年安保が自動延長され、社会運動が急速に力を失っていくときなんですが・・・)

歌じゃ、世の中は変えられなかった・・・

僕は、ギターを捨てました。というやつです。

何年もの間、僕は自分の生き方を求めてさまよい歩きました。

この間に就職し、結婚をして子供も生まれました。

ある日、ギターをまた弾いてみようと思うことがありました。

ほこりをかぶっていたギターを抱えて、生まれて間もない長男をオーディエンスに即興で歌ってみたら・・・

パーッとまわりが急に明るくなったような気がしたのです。

やっぱり音楽だよ。俺に必要なものは・・・

そこから僕の音楽人生がふたたび始まったのです。

本気で夢を追いかけたから、僕はふたたび音楽に出会うことができた。

今も本気で追いかけているから、音楽を通して新しい出会いや経験を持つことができる。

なによりも自分自身に対して納得がいく、充足感が生まれる。

逆にいうと、本気で夢を追いかけなくちゃ、本当のことは何も分からない。

夢にもいろんなものがあると思います。

夢の追いかけ方もいろんな形があると思います。

人の数だけそれはあるんじゃないかな・・・

それぞれが本気で、夢を追いかけるとしたとしても、そこから新たな何かを見つけることができるんだと思います。

こんな思いで、40分のコンサートを進めました。

言いたいことの十分の一も語れなかったように思うけど・・・

子供たちからは心地のよい反応が返ってきたし、なによりも演奏していて楽しかった!

いいチャンスをくださった山西先生に感謝

準備などでお世話くださった先生方やPTAの方に感謝

そしてなによりも、コンサートに付き合ってくれた生徒たちに感謝

いい夢を 見つけろよ

[演奏曲目]

1.涙そうそう

2.三つの箱

3.戦争知らない子供たち83

4.少年

5.世界にひとつだけの花

6.マイ・ボーイ

7.時代

8.大空と大地の中で  (アンコール)

| |

« 妙に懐かしい・・・ 小林旭 「ちんから峠」 | トップページ | どうせなら »

『街角ライヴ』」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 越谷中央中学でコンサート:

« 妙に懐かしい・・・ 小林旭 「ちんから峠」 | トップページ | どうせなら »