サッカー部のオールドメンバーで飲む

会社にサッカー部を作ってから21年になります。

サッカー部を作りたいね

組合の中央委員会でN君と顔を合わせるたびに話していたのがきっかけ。
いろいろ呼びかけたら20人以上の人が集まってくれたのです。
まだJリーグが生まれる前の、どちらかというとサッカーはマイナーなスポーツだったころのことです。

部員だったK君が家業を継ぐため退社することになりました。
送別会をやることになり、創設当時のオールドメンバーが10年ぶりに集合。
みな第一線を退いたものの、それぞれのテリトリーでサッカーを続けていました。

創部のころは結構まじめに練習もし、地域のリーグでも2年連続優勝するなどの戦績を残していたんですよ。

飲むほどに当時の話になり・・・
みんなよく覚えている。

あの試合はお前がアシストして、俺が決めたんだ！

いや、あれは俺のゴールをお前が横取りしたんだ！

試合終わった後によくあの店で飲んだなぁ・・・

お前、あのマネージャーが好きだったんだろ？

てなあんばいで、試合の細部まで再現するんだから・・・

僕はそんな話を懐かしくも、ちょっと寂しい思いで聞いていました。

サッカー部を作ったとき、僕はもう30を過ぎていました。
チーム最年長。
最盛期はすでに過ぎ、ブランクもあり・・・
当時の若者たちと対等に渡り合うにはちょっとしんどかったんです。
だから、試合もフルで出ることはあまりなかった・・・

それにもう子供がいて、子供を連れて試合に行ってたので、ゲーム後にみんなとつきあうこともあまりできなかった・・・

だから彼らの話にはまりきれなかったんです。

彼らが最盛期を迎えるころ、僕は足の負傷もあり静かに引退しました。
37歳でした。

僕より３歳下でサッカー部生みの親の相棒N君はその後チームの監督をしました。
僕は個人競技を選び、マラソンや自転車など自分のペースでできるスポーツに熱中しました。
以来、サッカー部との関係は切れていたのです。

だから僕としてはK君の送別会にサッカー部の長老として呼ばれたのはとてもうれしかった。
でも反面で彼らと共有できる体験が少ないがゆえに、ちょっと寂しかったのです・・・

とはいえ、彼らにも引退という年齢的制約がすでに来ており、
僕と同じ土俵に立ったわけで・・・

そんな彼らとふたたび、親交を深めることができたのはよかったと思っています。

シニアのサッカーチームを作ろう

なんて話まで大まじめに飛び出しました。
酔った勢いなのか、マジなのかはこれからの展開しだい。
この話が形になったら、今度は改めて参加しようと思いつつ会場を後にしました。

ちなみに現在サッカー部は若手が集まらず開店休業状態。
会社からの予算もストップして、同好会に格下げ。
現役部員のモチベーションも下がりっぱなしのようです。
これだけのサッカーブームだというのにうまくいかないもんですね。