「関東平野」 上村一夫
幼くして両親を失い、物書きの祖父に育てられた金太は、特異な環境の中で青春時代を生きます。
椿村は金太にとっては「原風景」でした。
それは原体験とは似ていてちょっと違っている。
椿村のどこまでも続く地平線は、金太が育った時間と空気・・・
いわば心の風景だったのかもしれません。
その風景の中に、土地であるとか、人との関わりであるとか、そんなものが一切が含まれているのかもしれません。
そんな原風景。
誰もが多かれ少なかれ心の中にはぐくんでいるんじゃないのかな・・・
僕にとっての原風景。
それはやっぱり、生まれ育った函館なんでしょう。
目を閉じれば、いつでも浮かんでくるいくつかの風景。
あなたの目にも、あなたの原風景が浮かんでくるでしょう?
「関東平野」は全3巻の劇画です。一読をお勧めします。
(ちなみにこの本は僕の勤める会社で印刷をしました。)
| 固定リンク | 0
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- にっぽんブルース史と古池エンタ幸介(2024.07.01)
- 五代目 柳家小さんのこと(2023.01.28)
- 眠れぬ夜に古き本(2023.01.22)
- 「燃えよ剣」を再読する(2020.08.18)
- 【7日間ブックカバーチャレンジ 7】 「函館 昭和ノスタルジー」(2020.05.27)
コメント
ご無沙汰しています。
上村一夫さんが亡くなって20年経つのですね
・・・・
私にとっての「原風景」は生まれて小学生まで
育った浦和郊外の風景ですね。今と違って、
沼、田んぼ、畑、雑木林の山といった浦和も
関東平野の一部と感じた頃です。その辺を
走り回る少年でした。
投稿: 渡辺俊一 | 2005.09.29 17:55