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2005.09.28

「関東平野」 上村一夫

img078 上村一夫ってえと、

あの『同棲時代』の上村さんです。

『関東平野』は

没後20年追悼記念として小池書院から出版されました。

千葉の椿村に疎開してきた少年金太が

成長し、画家を目指すまでの、いわば自伝的劇画です。

幼くして両親を失い、物書きの祖父に育てられた金太は、特異な環境の中で青春時代を生きます。

椿村は金太にとっては「原風景」でした。

それは原体験とは似ていてちょっと違っている。

椿村のどこまでも続く地平線は、金太が育った時間と空気・・・

いわば心の風景だったのかもしれません。

その風景の中に、土地であるとか、人との関わりであるとか、そんなものが一切が含まれているのかもしれません。

そんな原風景。

誰もが多かれ少なかれ心の中にはぐくんでいるんじゃないのかな・・・

僕にとっての原風景。

それはやっぱり、生まれ育った函館なんでしょう。

目を閉じれば、いつでも浮かんでくるいくつかの風景。

あなたの目にも、あなたの原風景が浮かんでくるでしょう?

「関東平野」は全3巻の劇画です。一読をお勧めします。

(ちなみにこの本は僕の勤める会社で印刷をしました。)

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コメント

ご無沙汰しています。
上村一夫さんが亡くなって20年経つのですね
・・・・
私にとっての「原風景」は生まれて小学生まで
育った浦和郊外の風景ですね。今と違って、
沼、田んぼ、畑、雑木林の山といった浦和も
関東平野の一部と感じた頃です。その辺を
走り回る少年でした。

投稿: 渡辺俊一 | 2005.09.29 17:55

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