第8回 森の音楽祭
「森の音楽祭」は山仲間が出資しあい、すべて手作りの山小屋を使ったコンサートです。
第1回目の8年前は森の中の斜面にはまだ何もない状態でした。
うっそうと生い茂った樹を何本か切りたおし、簡単なステージを作り、丸太の上に腰を下ろしての音楽会でした。出演者もぼくたち「オカリナ・アンサンブル かざぐるま」と地元の大工さん棟梁・山本のフォルクローレグループのみ。
第2回目は小屋の基本形が完成し、寝泊りができるようになったためかお客さんの数も少し増えました。でもまだ音楽祭というよりこじんまりとした音楽会でした。
以降回を重ねるたびに、小屋は増築され、出演者の数も増え、さらにお客さんも地元の人が来てくれるようになりました。PA装置も導入していよいよ音楽祭として本格化してきたのです。
今年は野外ステージに屋根がはられ、棟梁・山本が本格的なPA装置をもちこみました。
出演者のジャンルも多岐にわたり、オカリナアンサンブルや、フォルクローレだけではなく、ジャンベ(太鼓)や弾き語り、さらにはジャズまで演奏されました。
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北海道・函館から母が上京し、同行していたのです。
偶然にも山小屋のある富士見市に用事があったためです。
長い間音楽活動を続けてきたぼくですが、母に本格的な演奏を聞いてもらったことはありませんでした。若いころ大声を張り上げて練習していたやかましいだけのイメージしか持っていない母に、50のオヤジになった僕の歌がどのように響くのか。
ちょっと興味がありました。
気負いもなく淡々と演奏することができたと思うのですが、はたして母の評価は…?
あんた、年を重ねただけのことはあるね。
歌に説得力があるよ。
私のおかげだよ!
とのことでした。
赤ん坊のころ、僕は母にせがんで童謡を一日中歌わせていたらしいのです。
当時はレコードなんてものなかったし、母は家事をしながら歌いつづけたらしいのです。
なにせ歌い終わるとすぐに次をせがんでいたらしいので…
休みなし状態だったとか…
というわけで…
僕の人生の一番最初に歌と出合わせてくれた母に、無事恩返しができたような気がします。
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コメント
はじめまして 突然失礼いたします。 八ヶ岳からお帰りになったのでしょうか。お疲れさまでした。 「地域のおじさん」をめざしている者です。 実は「オカリナ」を探していてここにたどり着き、しばらく前からすっかりファンになりました。 地域で「オカリナを聞く会」を開きたいと長い間考えています。そして今は、お願いするなら、「かざぐるま」がいいなと思っています。 できれば9月23日の夜に越谷にお邪魔して、ぜひ聞いてみたいと考えております。 その際にすこし相談をさせていただければ幸いです。 23日夜の開演時間は何時になるでしょう?
投稿: 高橋 彰 | 2005.09.10 09:26