ふたたび 「昭和の日」について~祝日改正法が成立
リンク: 北海道新聞 バックナンバー.
「みどりの日」が「昭和の日」に変わることになりました。
2007年からだそうです。
国民全体としての議論もあまりされないてないですよね。なんだかス~ッと決まっちゃた感じがぬぐえません。
先日「街角ライブ」で『イムジン河』を歌っていたら、ある人からこんなことを言われました。
「だれが祖国を分けてしまったの」というくだり、
あなたはどうとらえているんですか?
60歳をとうにこえた在日韓国人の方です。
1945年、日本敗戦の結果、朝鮮半島はアメリカとソ連に支配されました。これが朝鮮半島が二つの国家に分かれていく原因です。つまりは日本が戦前に朝鮮半島を植民地にしていたことこそが「二つの国家」の原因。
彼は日本人が『イムジン河』を歌うことに、疑問を感じている様子でした。
「昭和の日」を設けることで、昭和の悲しい歴史に思いをはせ、平和を誓う日にするというのであれば・・・
「昭和の日」にも意味があろうというもんです。
でもそのためには、法案成立の前にもっともっと議論をつくすべきだったんじゃないかな?
最近の政治の世界の動きを見ていると・・・
はなはだ不安に感じます。
「北海道新聞」の社説(抜粋)をご紹介します。
昭和の日とする目的は「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」ためだという。 具体的にどういうことなのか。 当初、「昭和天皇の遺徳をしのぶ」などの文言を入れたいとの声があったように、天皇崇拝や戦前回帰の願望がにじんでいることは否定できない。 「激動の日々」とは言うまでもなく日中戦争、太平洋戦争、敗戦など「戦争の日々」の言い換えである。
・・・・・・(中略)・・・・・・・
国民の側で、昭和の日本が朝鮮半島や中国などで取った行動、国際舞台での外交や米英などとの戦争に至った理由を若い世代と共に客観的に考える日にすることは不可能ではない。
戦争の惨禍とそれをもたらした国家体制を再現してはならないことを国民共通の決意とするためというなら、昭和の日にも意義は生まれよう。
それこそ「国の将来に思いをいたす」ことになるのではないか。
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