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2005.04.04

ローマ法王 逝く ★「和解」の心継ぐ教会に

(北海道新聞 4月4日 社説より)


ローマのパパ様(カトリックではこのように呼ぶ人もいる)が亡くなった。

クリスチャンの家庭で生まれ育った僕には、少なからず衝撃だった。

カトリック教会の体質を閉鎖的と感じ、そこからの脱却が僕の青春時代のエネルギーの源だった。

暗中模索をくりかえす日々だった。
教会の内部からの変革を考えたり、教会を否定するため唯物論=マルクス主義に身を投じたり…。
親との果てしない議論をくりかえしたり…。

ヨハネ・パウロ二世が法王になり、今まで考えもしないようなことをカトリック教会みずからが提起するようになった。
僕には驚きだった。


(以下、北海道新聞 社説より抜粋)


 ヨハネ・パウロ二世は、カトリック教会が過去に犯した過ちを認め、許しを請うという大胆な改革をいとわなかった。ユダヤ教やイスラム教など他の宗教との和解にも心血を注いだ。

 その改革も和解もなお途上にある。志を継ぎ、時代に対応した教会を率いる新法王の誕生を注目したい。

 二千年に及ぶカトリック教会の歴史でも、ヨハネ・パウロ二世は異色の存在だった。

 約二十六年半という法王在位は、ローマ法王庁によると歴代三位の長さ。イタリア人以外から選ばれたのも四百五十五年ぶりだった。

 何よりも、当時は共産党政権下にあり、宗教には冷淡だったポーランドから誕生した初の法王でもあった。そのことが世界の歴史に影響を与えたともいえる。

 法王は、一九八○年に故国ポーランドで結成された民主化や改革を求める自主管理労組「連帯」を、精神的に支援した。

 これが、ポーランドはじめ、その後の東欧の民主化、さらには旧ソ連の崩壊に少なからぬはずみを与えた。

 世界百カ国以上を駆けめぐり、行く先々で平和の大切さを説き、「空飛ぶ法王」と呼ばれた行動力にも目を見張るものがあった。

 一九八一年二月、訪日した法王は広島でこう平和を訴えた。

 「戦争は人間のしわざです。戦争は人間の生命を破壊します。戦争は人間の死そのものです」

 「過去を振り返ることは将来に対する責任を担うこと、広島を考えることは核戦争を拒否することです」

 今、この言葉は、色あせるどころかひときわ輝きを増している。


ヨハネ・パウロ二世の安らかな眠りを、お祈りいたします。

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