「優しい時間」 せつないですねぇ…
父さんと息子ってかみあうことって結構、なかなか少ないんですよねぇ。
オヤジにしてみると自分のせがれってのは守るべき存在であると同時に、それぞれの時代をかけて闘う存在でもあるんですよね。
どこかで心は通じているんだけど、でもしょせん男同士。ぶつかったり、かみ合わなかったり…
でもそれがあるから心の底の方では結びついていくんでしょうけどね。
倉本聰さんの「北の国から」を見始めたころ、まだ若者だった僕は子供の立場から観ていました。
今、この「優しい時間」は親父の側から観ています。
せがれの涌井拓郎君はちょうど僕のせがれと同年輩。
身につまされることがいっぱい出てきます。
たとえば若いころ真剣に思いつめて腕に「死神」の刺青を彫った拓郎君。
この行為は親にとってはとってもショッキングな出来事で容認できないよね。
でも若い拓郎君にとっては悩み思いつめた末のこと。
逆上する親は子供の胸のうちまではなかなか思いがいたらない。
身におぼえがありますよ。
もうひとつ子供の立場から身におぼえがあるなぁ・・・
僕自身も、刺青こそ入れなかったけど親にはとても容認できないようなことをやってましたよ。
それがもとで、オヤジと大議論して…。でも互いに譲り合えず決裂。
本人はマジでした…。
でもこれがもとでオヤジは寝込んでしまった。
「父と子」
守り守られる関係だけど、
でもそれぞれの価値観をかけて闘いあうもんなんでしょうな。
やっぱ…。
「父と子」っていえばツルゲーネフの小説。そのころ何度も読んだもんです。
自分と父の関係を重ね合わせて。
今また「父と子」を読み直したらどんな感想をもつんでしょうね。
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