街角ライブ 3/12 「おきゃくさぁん。オイラにもビールわけてくれぇい!」
前回のライブは警官の「待った!」が入り中断せざるをえなかった。
その後時々この場所に来て様子を見ていたが、時間が早いせいか歌ってる連中を見かけなかった。ちょっと不安だった。
もしかしたら完全規制に踏み切ったんじゃないか?
それで恐る恐るセッティングをして歌い始めた。
まだ誰も歌いに来ていない。
今日はなかなか反応が出てこない。そんな状態が1時間以上続いただろうか。内心あせってきた。
警官や警備員を警戒して腰が引けた状態で歌っているのに気がつき、気合を入れなおす。(気合を入れたからすぐに反応が出るというもんでもないが…)
今日はしばらく忍耐の時間が続く。
こんな時こそ丁寧に、心をこめてと言い聞かせながらの淋しい演奏。
突如として一人の男性が僕の目の前に現れた。
「『PUF』できないかね。ダメなら500マイルでもいいよ」
これがこの日のライブがはじけたきっかけだった。
リクエストに応えてP.P.Mやらボブ・デュランやらをやっているうちに一人また一人と聴いてくれる人が増えだした。常連の若いカップルも加わり演奏は白熱してきた。
こうなるともう勢いは止まらない。
リクエストをメインにノンストップ!
この日一番人気は『涙そうそう』5回も歌うことになる。
次が『神田川』を3回。
あげくの果てはグループ・サウンズメドレーときた。
気がつくと、見ず知らずの人たちが近くのコンビニでビールやらジュースやらつまみやお菓子を買出しに行って、それを分け合っていた。
柱にもたれる人、地べたに座り込む人。立ったまま体をゆする人。
みんなが分け合ってしらない同志が飲みながら、しゃべりながら歌を聞いていてくれた。
アット・ホームな雰囲気でくつろいでいるのがこちらにも伝わってくる。
ビールがうまそうだった。つまみもうまそうだった。でも何よりみんなの笑顔がうれしかった。
何年もこの場で「街角ライブ」をやってきたがこんなくつろいだ雰囲気で知らない同志が歌を聞いてくれたのは初めてだ。
結局気がつくと時間は12時近くになっていた。最終電車が近づいたということもあり、この日はおひらき。
5時間ノンストップのライブは快感のうちに幕を閉じた。
それにしても疲れた。
でも本当に楽しかった。
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