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2005.02.27

街角ライブ 2/26 警官から立ち退き要請!

三寒四温という言葉がぴったり来るような寒い夜でした。
人通りも寂しい夜。

7時に音だし開始。
1時間は立ち止まる人もなくひたすら歌っていました。

8時ごろ常連中の常連SISIDOさんが顔を出してくれたあたりからぼちぼち足を止めてくれる人が増えだしました。
先週話し込んだ白髭おじさんがまた来てくれました。歌ってるすぐ脇でじっくり聞いてくれました。今回はトークは抜きでひたすら歌うことに専念しました。
白髭おじさんもひたすら聴いていてくれた感じ。

ちょっと反省があります。
フォークシンガーの陥りやすい罠なのだけど、自分が歌うワケというやつを言葉で説明しようとしてしまう点です。
今僕が歌っているのは本質的には音楽が好きだからということに凝縮されるわけで…。好きだから一生懸命追っかけているわけで、ほかにはワケなどないんです。
僕のライブは昔から音楽とおしゃべりが一体になってきたんですが、このスタイルは変えようもないんだけど時々頭でっかちで説明的なおしゃべりに陥っちゃうことがあるんです。気がついては軌道修正をしながらここまできたんだけど、最近また説明的なトークになっていたような気がします。

話すことで納得してしまうと、そこでもう過去に向かってしまう。歌うということは今この時点から未来に向かっていくもんだから本質的に反対のものなんであって…。本末転倒にならないように。

こんな内容のメールを従兄弟のエンチャンからもらったのです。
いろいろ考えさせられました。だから今日は一番の原点に戻って歌うということに専念したのです。


10時過ぎに久しぶりに丸山君が現れました。彼は時々来ては歌っていく青年。くるたびに僕の器材を貸して20分くらい歌ってもらいます。いいセンスしてるんだけど場慣れしていないためか歌が後ろ向きになる傾向があって・・・。せっかくのセンスがもったいないなと思っていたので武者修行の意味で2年位前から歌ってもらっていたのです。

久しぶりの彼の歌はずいぶんよくなっていた。安定感も出てきたし、何よりも前に向かってきたのがいい。
聞くと新越谷で歌うのは今日が最後で近々郷里に帰るとか。
音楽はやめないと決意を表明していました。
人生いたるところに青山あり。田舎に帰ったら帰ったで今とは違う音楽ができるかもしれない。一生懸命やってれば必ずいつか自分の血肉になると思います。がんばって欲しい。


さて丸山君が歌っていると突然おまわりさんが現れました。

「苦情が出ているんで今すぐやめて、すぐ帰りなさい」

まだ若いおまわりさんで、申し訳なさそうにそう言ってきました。

新越谷はいつもは東武の警備員さんがクレームをつけてくるのですが警官が来るということはやばいと思い、すぐにやめさせて撤収の準備をしました。警官の警告であるにもかかわらず他の若い連中はお構いなしに演奏している。
これはやばいと思い、彼らに今日はあきらめるように説得して回りました。
僕らが演奏している場所は東武鉄道の敷地になるわけだから基本的に警官の管轄外になるわけです。にもかかわらず警官が警告を出すということは東武鉄道が警官を呼んだということ。自分の警備員を使わずに。これ以上やると警察の強権を発動されかねない。その結果今後一切の演奏活動ができなくなる可能性も大きい。何人かは呼びかけにすぐに対応してくれました。
僕も若いころは「官憲の横暴」と思い、警官の静止を無視したこともありますが今路上でやってる連中はみんなフォークゲリラなんかじゃないのだから詰まらん意地を張るなとついおじさんをやってしまいました。

そんなわけで今日の『街角ライブ』は中途半端な気分では終わり!

来週は伊豆に行くためお休みします。


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