« 人気の道徳講師は路上ライブ出身、命テーマに心動かす(読売新聞) | トップページ | ココログ「アクセス解析」に一喜一憂 »

2005.02.20

街角ライブ 2/19 「君の歌う目的は何かね?」

夕方から雨が強くなりちょっと重たい気分で家を出た。先週はインフルエンザのためライブはお休みだった。まだ本調子ではないがライブができないほどではない。

新越谷に着くと「ひよこ豆」が先に来ていた。1時間やるとのことで彼らの演奏を聴きながらセッティング。彼らは本当にうまい。魅力がある。

「ひよこ豆」が撤収してからぼちぼち歌い始めると、ほどなく60年配の白髭のおじさんが話しかけてくれた。

「君が歌う目的は何だね?失礼ながらお若いとはいえない君が若者に混じって歌っている姿は目立つね。私は若い連中の歌はまったく受け付けられない。音楽的にもメロディに対する詩ののせ方にも違和感を感じる。君の歌は私の心に届いてくる。単に年齢的なもんじゃないと思うのだが。うまいとか下手とかそういう次元の問題でもなさそうだ。」

インテリ風の方で僕のやる音楽のバックボーンにまで迫ってくるような切り口だった。
僕はというとやはりちょっと緊張した。これはいい加減な受け答えできないぞ。気合を入れて話しにのった。

僕が街角で歌う目的はあるような無いような。たとえば35年前のフォークゲリラが街頭で歌う目的は政治的なものだった。世の中を変える運動の手段として街頭で歌っていた。僕もその影響を強く受けていた。でも今自分が街角で歌うことにそういう目的はない。音楽を政治的活動の手段にしたいとは思わないし。
メジャーデビューを目指すという目的があるわけでもない。
でもかといって単に自己満足のためでやっているわけでもない。
多分、自分がその時々感じていることを歌やトークに乗せて投げかけたい。投げかけたボールに反応して投げ返してくれる人がいれば、そこで出会いが生まれる。出会って話してそれ以外に何をするわけでもない。その場限りの一期一会に大切な意味を感じる。
たとえば「ひよこ豆」のようなこれから売り出しのミュージシャンは自分たちの音楽を通して自己主張をしている。その意味で音楽の発信者。ライブはある意味一方通行にならざるを得ない。
でも僕が求めているのは音楽を媒体としてのキャッチボール。相互通行。最初の一投を歌でやろうということだと思う。だからオリジナルにはまったくこだわらない。リクエストがあれば演歌だろうがジャズだろうが何でもやる。その歌を通して会話が生まれるのであれば。

そんな内容の話をした。白髭おじさんも理解を示してくれたように思う。しばらく聴いた後「また来る」と言い残して帰っていった。

白髭おじさんとのやり取りをしているとMIKUさんがオカリナを持って現れた。
MIKUさんとの初めてのコラボレーションは宮崎アニメなどのテーマソングを中心に数曲。僕にとっては「かざぐるま」でのレパートリーでもあるので手馴れた曲ばかりだった。キーとアレンジを変えるだけで対応できた。ぶっつけ本番で大変だったのはMIKUさんだったろう。でもオカリナを始めて2年目とは思えないしっかりした吹きっぷりだった。テンポキープがきっちりしていたので伴奏もつけやすかった。
またの共演を約束して20分のオカリナショーを終えた。
聞いていてくれた相棒の吉田政美が「自然に聞けましたよ」と言ってくれたので安心した。実は最後にやった『いつも何度でも』は「かざぐるま」で苦労した曲。ギターソロの部分が何度やってもうまくいかない僕にとっては鬼門の曲だった。吉田はそれをよく知っていた。「自然に聞けた」といわれ、僕としてはほっとした次第。

MIKUさんとの演奏の後、ちょっと吉田政美と話した。彼はしばらく顔をみせなかったので聞いてみると、仕事上のことで勝負を迫られていたらしい。勝負をかけた「男の顔」をしていた。

そこで急遽、「埋もれた名曲シリーズ」を高石ともやの歌にした。

①『青春の歌』 (旅立ちを決めた若者の歌)
②『陽気にいこう』 (苦しいときだからこそ陽気にいこう。1930年代の大恐慌の中で生まれた歌)
③『明日になればね』 (チャンスなんていつでもあるさ 明日になればね)
④『ミー アンド ボビー・マギー』 (失う何もない、それが自由)
⑤『少年』 (消えかかる虹を追うのは子供だけでしょうか? 僕は夢を守るためもう一度戦います)
その他数曲 (『白い傘』・『かごの鳥ブルース』・『街』)

そんな歌を歌っているとき突如声をかけられた。

「相変わらず夢を追っかけてるわねぇ」

Turuokaさんだった。よく見ると一緒にいた数名のお母さんたち、みな見覚えがあった。
10年ほど前、越谷南中学のPTA会長を3年間していたことがある。そのとき理事をしてくれた人たちだった。
当時僕は子供たちに「夢を持とうよ」とことあるごとにいい続けていた。親たちに「子供の夢を応援してやれる親でいようよ」と言っていた。良くも悪くも「変な会長」といわれていたようだ。PTA行事や学校行事で何度か仲間とバンド演奏などもやっていた。(その仲間の一人が「かざぐるま」で一緒にやっている堀良子です)

「あれだけ子供たちに夢を追っかけろといってたのに、自分が追っかけないわけにいかないもんね」

おもわず答えにならない答えをしてしまった。

その他の出来事

「心が救われました。」

そういって握手を求めてくれた『イマジン』をリクエストしてくれた人。
何があったのか知る由もない。でも一時心が休まったのであれば幸いです。

前回のライブに引き続き、僕のすぐ横に腰を下ろして酒を飲みながら聴いてくれた同年輩のおじさん二人組。
今日は陽水のリクエストがメインだった。

かくして4時間にわたる本日の「街角ライブ」は終了!
ああ、疲れた…。

|

« 人気の道徳講師は路上ライブ出身、命テーマに心動かす(読売新聞) | トップページ | ココログ「アクセス解析」に一喜一憂 »

『街角ライヴ』」カテゴリの記事

僕を通り過ぎた歌たち」カテゴリの記事

コメント

Martin古池さん

私のココログへのコメントありがとうございます。
暖かい言葉でうれしいです。
古池さんのサイトに知り合えたことがよかったです。

「白髭おじさん」いいですね。何か物語りの登場人物
みたいにミステリアスだし・・
そのどきっとした質問に「音楽を媒体としての
キャッチボール」とか「一期一会」が心にしみました。

渡辺俊一


投稿: 渡辺俊一 | 2005.02.22 11:35

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 街角ライブ 2/19 「君の歌う目的は何かね?」:

« 人気の道徳講師は路上ライブ出身、命テーマに心動かす(読売新聞) | トップページ | ココログ「アクセス解析」に一喜一憂 »