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2004.11.12

N.S.P が復活していた


叙情派フォークの代表格と言われた N.S.P(New Sadistic Pink) が復活していたなんて知らなかった!
それも一時的な復活ではなく継続的に活動を続けているそうです。

N.S.Pの歌は天野滋が描く詩の世界が魅力的で、情景が目に浮かんでくる歌が多い。
彼らが活動していたのは70年安保が収束し、プロテスト・反戦フォークが急速に力を失っていく時代でした。若者たちは社会に対する関心よりも自分自身の心の襞に目を向けるようになっていて、そんな若者の心に染み込んでいったのが N.S.P. の歌でした。

大ヒットを飛ばしたわけではないし、はでな活動を展開したわけでもありません。でもふと気がつくと若者たちの心の襞に自然に入り込んでいたというかんじでしょうか。

僕は当時プロテストフォークをしっかり引きずっていたので、N.S.P.の音楽は軟弱と感じていました。でも反面で妙に心惹かれていたものです。

『夕暮れ時はさみしそう』を初めて聞いた時、田舎の堤防 夕暮れ時に ぼんやりベンチにすわっている情景がふわっと浮かんできて、なぜか涙がこぼれてきたのを覚えています。

『あせ』はなぜだか知らないがリヤカーを引きながらツブツブのしょっぱい汗が流れ落ちている風景が目に浮かんでくる。

そして『さようなら』。コタツに丸まってみかんをむいている自分の姿を連想し…。ちょうどその頃失恋したばかりだったので妙に心に残る歌でした。(『さようなら』は以来忘れられない歌になり、冬のライブでは欠かせないレパートリーになっている)

チャンスがあれば今の50過ぎのN.S.P.の演奏を聴いてみたいものです。
30年近い時の流れを今のN.S.P.が何を感じ、それをどう表現しているのか?
同世代のフォークシンガーとしては気になるところです。


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