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2004.10.21

台風に走る

超大型台風23号がかけぬけた。
あちらこちらで被害の爪痕を残して。

テレビの前情報がしっかりしているので準備万端整えて出勤した。登山用のカッパにザック。ザックの中はビニール袋で防水対策。


ふだんは自転車で通う5キロの道のり。雨の日はあの武蔵野線に乗るのが常。雨が降っては止まり、風が吹いては止まる武蔵野線。台風ではまともには帰れないだろうと思っていた。


案の定、東川口駅では構内放送を流していた。

「ただいま武蔵野線は時速15キロで運行しております。ダイヤが大変乱れており、ご迷惑をおかけいたします」

過去の経験では1時間はダメだろうと判断した。


一昨日からの雨で自転車を駐輪場にデポしてあった。カッパを着込み、頭にはフードの上からバンダナを巻き自転車にまたがる。軽い緊張感。
雨脚はかなり強い。風が思っていたより強くないのが救いだった。


ゆっくりとペダルをこぎだす。路面には水がたまっていてアスファルトの表面は見えない。脇を走り抜ける車のつっぱねがものすごい。すぐにぬれねずみになる。


でもひとたび濡れてしまうともう気にならなくなる。むしろアドレナリンがクツクツ沸騰してくる。この感覚は久しぶりだ。

「雨よどんどん降れ!風よどんどん吹け!」

妙にヒロイックな気分になり、モチベーションが上がっていく。そして普段忘れていることを考えだす。


どうして、いつも雨を嫌がるんだろう?
濡れるからな・・・。

なんで濡れるのが嫌なんだろう?
後の始末が大変じゃん。服は濡れるし、自転車はさびる。後が気持ち悪い。

でもつい数年前までは平気で走ってたろう?15年間、片道25キロの道のりを毎日通勤サイクリングをしていたじゃないか。雨だろうが雪だろうが。

いつからだろう。年のせいだろうか?
体力も気力もここ数年ずいぶん衰えている気がする。

この数年で自分が変わったことといえば・・・?

あれほど拒んでいた車を買った。楽することを覚えちゃったかな。

携帯やPDAを持ち歩くようになったな・・・。濡れるとアウトの電子機器。

便利さと引き換えに身ひとつで勝負することを避けるようになったのかな?知らず知らずのうちに・・・。


そんなことを考えるともなしに考えているうちに家に着いた。

明日には台風は抜けているだろう。普段どおりの生活にまた戻る。
いつもなら避ける雨を今日は向かっていくことできた。
いつもと少しだけ姿勢を変えたことで今の自分を少しだけ振り返ることができた。

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