『街角ライブ』 7月24日(土)
午後6時半。子猫3匹を連れて友人たちが現れた。
生後2ヶ月の子猫たち。かわいい盛り。
都会で彼らが自力で生きるのは困難だろう。
「何とか里親さんを見つけてあげたい」
友人たちの必死の思いが、『街角ライブ』で呼びかけようということにつながった。
道ゆく人たちがどこまで関心を持ってくれるか?
関心を持ってくれた人が里親になってくれるのか?
内心不安ではあった。
でも飼う人もないまま野良になっていくのを座して待つより、
たとえ可能性が薄くてもやれることに全力をつくしたい。
そういう友人の思いに協力しようと思った。
協力する以上全力をつくそうと思った。
「じゃあ始めるよ」
緊張した面持ちの友人に声をかけて歌い始めた。
特にテーマを決めたり、選曲していたわけではなかった。
このところの異常な暑さを受けて夏の歌を中心に、
道行く人に振り向いてもらうことだけを心がけた。
歌と歌の間にMCをはさみ道行く人に呼びかけた。
当初の不安をよそに、猫君たちに目を向け、声を掛けてくれる人が後をたたない。
歌声は完全にバックグランド・ミュージックと化し、僕もそれを心がけた。
2時間経過した。
歌う僕も、声をかけてくれる人との対応に追われる友人たちも疲れてきた。
何しろこの蒸し暑さだ。
慣れている僕でさえまいってきたのだから
初めての経験の友人たちは相当のもんだと思う。
声をかけてくれる人は途切れることがない。
でも里親になってくれる人は現れない。
疲労とともに少しずつあせりが生まれてきた。
「ありがとう!」
友人の歓声に歌を中断した。
若い娘さんだ。
迷った末、白猫君の里親になってくれることになった。
親とも相談し了解をもらったという。
一時の感情で引き受けるのではなく考えた末での結論。
この子ならちゃんと育ててくれるだろう。
あと2匹。
休む間もなく、声をかけつづける。
午後9時半。
友人たちも猫君たちも疲れのピーク。
今日はここまでということにして、友人たちは去っていった。
一人残され、僕も疲れがドットきた。
一人になると弱気の虫が騒ぎ出す。
今日はこの辺にしておくかなどと思い始める。
お客さんが途切れたらやめようと思いながら続けていた。
ところがオーディエンスは途切れるどころか増えていくばかり。
しかもオカリナサークル 『カンターレ』の連中がきてくれた。
『カンターレ』は『オカリナ・アンサンブル かざぐるま』のメンバーが所属するサークル。
僕たち『かざぐるま』のコンサートにも足を運んでくれる常連さんたちだ。
こうなると俄然元気が出てくるから現金なものだ。
オリジナルやマイナーな曲も交えてガンガンいった。
結局12時近くまで歌い、疲労困憊にうちにライブを終えた。
<追伸>
その後メールで猫君についての問い合わせがあったりしましたが、
今のところ残り2匹の里親さんは見つかっていません。
猫君たちを育ててくださる方がいらしたら、
どうぞ御連絡お願いいたします。
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