トマト
いつの頃からだろう
トマトを丸ごと齧ることがなくなったのは。
トマトの食べ方。
包丁で切ってサラダに入れ、ドレッシングをかけて食べる。
湯剥きしてつぶしてスパゲッティのソースにして食べる。
ミキサーをかけてジュースにして飲む。
トマトという素材に一手間かけて食べるのがあたりまえになっていた。
あたりまえの食材として、あたりまえのように食べてきたトマト。
特別おいしいとも思わずに食べるようになって久しい。
最近のトマトは昔のように青臭い、えぐい味がしなくなったという人もいる。
ドレッシングをかけちゃえばそういうことすら気がつかない。
最近、ダイエットに挑戦した。
「国立病院の2週間ダイエット」というやつだ。
最初からなんとなく眉唾っぽさを感じてはいたが、
理に反しているとは思わなかった。
野菜を食事の中心に据えて、3食きっちり食べる。
炭水化物だけが制限されたメニューだった。
肥満の長男につきあってのダイエットだった。
昼食にトマトを丸ごと食べる日がある。
ほかはグレープフルーツとゆで卵。そしてコーヒー。
メインディッシュはトマト。
大切に大切に食べる。
歯をたててかじる。
前歯にトマトの皮の抵抗を感じる。
その後果肉がずるッという感じで口の中にすべりこんでくる。
さらに齧る。
一口目とは微妙に違った、ナンともいえない歯ごたえ。
ワンテンポ遅れて果肉が一緒に口の中に流れ込む。
長い間忘れていた感触だった。
そしてトマトが甘いということも長い間忘れていた。
包丁を入れたトマトをすっぱく感じていたのは、齧ると同時に果肉が舌に到達するせいなのだろうか。
ドレッシングのかかったトマトはトマトよりもドレッシングのほうが強すぎる。
ましてつやぶしたり、ジュースにしたりしたものはもうトマトとは別の食べ物だ。
丸ごとトマトを食べる感触と味がやみつきになってしまった。
僕の昼食はトマトが欠かせなくなっている
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