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2004.06.23

ドーナツパン

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朝の通勤路。ふいに甘い物を食べたくなることがある。


柳町のパン屋 『イーグル文京』。

ドーナツパンを1個だけ買い、歩きながらほおばる。

歯を立てるとカリッとかすかな音。
固いが弾力に富んでモチモチしている。

食いちぎろうとしてひっぱても強い抵抗を感じる。

噛んでもなかなか粉砕できない。
何度も何度も噛むうちにパン生地の風味が溶け出してくる。

飲み込むときに喉で一度ブレーキがかかる。

食べ終わった後も口の中にしばらくは余韻。
あんこの甘味がしっかり自己主張している。

昔風の頑固なドーナツパンという印象。


味も昔風なら、売り子も昔風。
店に入り注文してもしばらくは出てこない。
パンの仕込みに精を出している白髪のおばちゃん。
愛想もへったくれもない。

でもここのドーナツパンが好きだ。


一時期、セブンイレブンのドーナッツパンにはまったことがあった。
雪のように細かい砂糖をまぶした、柔らかくて口当たりの良いパン。
あんこも今風で、甘ったるくない。
おしゃれな味。
ドーナツではなくドーナッツ。
うまいと思っていた。
朝通勤の友は長い間、セブンイレブンのドーナッツパンだった。

セブンイレブンのすぐとなりの『イーグル文京』はある。
気まぐれでここのドーナツパンを買ってみた。

あまりの無骨さに「うっ!」と感じた。

でもやたら懐かしかった。
子供のころ食べた『青柳ベーカリー』のドーナツパンと同じ感触だった。
すっかり忘れていた。

「そうだよ、これだよ。この感じだったんだ」

以来僕は『イーグル文京』のドーナツパンのファン。

ひとつだけ不満がある。
ドーナツパンを注文するとポリエチレンの袋に入れてくれる。
白い紙の袋がいい。
ドーナツの油が紙袋にしみこんで、手に持ったところが透けて見える。
茶色いドーナツパンの生地が透けて見える。
食べ終わった後に紙袋からしみて手についた油をなめる。
これがいいんだよ。


ドーナツパンの歌を作りたくなった


→「買い食い」の記事へ

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