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2004.01.23

ギターを抱いたホームレス?

いつもの通勤路。前から自転車を重そうにこいで来る60年輩のおじさん。自転車には紙袋やら古ぼけたバッグやらをくくりつけている。頭には破けたしょうちゃん帽。一見してホームレスのおじさんと分かる。
でもなんか違和感を感じて目を凝らしてみた。おじさんの背中越しに角のように、あるいは刀のように伸びてるものが。ギターのネックだ。
すれ違いざまヘッドを凝視した。紛れもなくマーチン。後ろの荷台に大きなプラスチックの箱をくくりつけ、その箱にさらにギターをくくりつけている。ネックはむき出しだがボディはビニールのゴミ袋で何重にもくるんでいる。
不思議な違和感に僕の空想癖は刺激される。
ホームレスのおじさんだとして、あのギターはごみ置き場から拾ってきたものだろうか。
(僕も昔、ごみ置き場に捨ててあったグレコのギターを拾って10年近く愛用してた時期がある)
でも、28000円のヤマハのギターを捨てる人はいても、マーチンを捨てる人なんているんだろうか。(ヤマハ楽器さんごめんなさい)
だとしたらこのおじさんギターを弾く人で、ホームレスになるにあたって他の家財は捨ててもギターだけは捨てられなかったのだろうか。
いやいやもしかしたら、このおじさんは流浪のギタリストかもしれない。昔のアメリカのホーボーやウディ・ガスリーのようにあちこちの街角で生活の資を得ながら歌い流している人かもしれない。
僕の空想はとどまるところを知らずに広がってゆく。
もしかしたら自分もああいう未来が待っているかも知れんなぁと思いつつ、なんとなく親近感を覚えた。追いかけようと振り向いたが、もうずいぶん先へ行ってしまっていた。
急がねば仕事に遅れる。急に現実に戻り仕事場へ向った。

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