2017.04.19

【感謝】 63回目の春を通過することができました

昨日、63回目の誕生日を迎えることができました。
思いもよらぬほどたくさんの方々からメッセージをいただきました。

忙しさにかまけて日頃不義理の極みを尽くしている自分にとりそれはありがたく、心あたたまるメッセージの数々でした。
心より御礼申し上げます。...
ありがとうございます。

「この日を迎えられる有難さ」を年々深く感じるようになっています。
特別なことがあった1年というわけではないけれど、
道草・寄り道を重ねながら歩いてきた日々をまた積み重ねることができたうれしさ。
明日からもまた歩いていける喜び。

たくさんの方々とのかかわりの中で、そういう日々はささえられているんだとあらためて感じています。

目的のある旅ではない、旅するための旅。
大切に生きれば充分に長い人生の旅路を
また一歩踏み出そうと思います。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

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     あすなろの歌

   
   雪よ 岩よ 雲よ
   川よ 谷よ 樹木よ
   長い道程を君は 
   歩いてきたんだね
   おもいだしておくれよ
   さまよい歩いた日々を
   ザックに夢をつめて
   はるか山の彼方
   あすなろ あすなろ 心の旅人
   あすなろ あすなろ 心の故郷

   風よ 鳥よ 空よ
   水よ 露よ 朝日よ
   いつまでこの道を君は
   歩き続けるのか
   何を求めて行くのか
   何かがそこにあるのか
   旅するための旅を
   また始めるのだろう
   あすなろ あすなろ 心の旅人
   あすなろ あすなろ 心の故郷

             (Martin古池雅彦)
   

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2017.04.07

昭和49年の冬。

僕は駒場の三畳間で寝袋にくるまっていた。
枕元のテーブルがわりのミカン箱には秋葉原で買ったばかりのラジカセ。
パンとラーメンで
パンとラーメンで
毎日でパンとラーメンで
ああ まっぴらさ
おいらの持ってる金じゃ
おいらの持ってる金じゃ
電車賃高くて出られない
ああ まっぴらさ
だけど おいらにゃ足がある
だけど おいらにゃ足がある
どこでも行かれる 足がある
ああ まっぴらさ
いくら歩いても
いくら歩いても
悲しい気持ちは かわらない
ああ まっぴらさ
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くりかえし聴いていた加川良のアルバム「教訓Ⅰ」。
大学の社問研(社会問題研究会)の2級先輩の一条さんに録音してもらったテープだった。
(一条さんは釧路出身で同じ道産子の僕をかわいがってくれた)
どの歌も好きだったが、この「悲しい気持ちで」は身につまされる歌だった。
まるで自分のことを歌ってるように感じられた。
それほど暮らしは困窮していた。
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親元を離れて半年を過ぎ、授業と授業外の「社会勉強」とそしてアルバイトにあけくれていた。
時間が惜しかったんでアルバイトは最低限に抑えていた。
結果いつも財布は薄っぺらで、胃袋もまた薄っぺらだった。
目先の金に困り、せっかく買った定期も月半ばには解約するなんてことを繰り返していた。
朝、駒場の学生下宿を出て歩いて渋谷に出る。
渋谷のデパートの食品売り場の試食で腹を満たし、白山の大学まで歩く。
片道2時間は歩いていたように思う。
自然と口ずさむ「悲しい気持ちで」。
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学校では専攻の国文学の授業は全く熱心ではなく、地下の社会問題研究会部室に入りびたっていた。
大真面目で社会学やマルクス経済学の本を読みふけり、疲れるとギターもって地上にはいずりだして歌っていた。
アルバイトはいろいろやったがほとんどが食べ物関係だった。
残り物にありつける魅力的なアルバイトだった。
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当時は僕のようなアルバイト学生は結構たくさんいた。
だから人と比べてとりわけ素寒貧を嘆くこともなかった。
とはいえ慢性的な空腹感だけはいかんともしがたかった。
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一方で100%親のすねをかじり車を乗り回し、ガールハントにうつつを抜かすようなイヤァナやつもまた増えてきていた。
そういうやつらに限ってフォークソングクラブなどでチャラチャラした歌を歌っていた。
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若かった僕はそんな連中に敵愾心を燃やし、彼らに象徴される富に資本主義の矛盾を見た。
彼らが切なそうな顔をして「神田川」なんかを歌おうもんなら、闘争心がむくむくと頭をもたげてきていた。
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親元でぬくぬくやってるオメらに
三畳ひと間の小さな下宿の悲哀なんて
わかるはずがねえべや!
だいたい男と女が三畳間に同棲なんてできるわけねえべや!
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昭和49年=1974年ごろ。
70年安保闘争が終息し、ベトナム反戦運動も勢いをなくしてしまったころ。
ひとつの時代が角を回り次の時代に移行する過渡期だったのかもしれない。
若者の向こう見ずな正義感に支えられていた社会運動から、個々の暮らしに個人主義的な風潮への転換点と過渡期。
マクロな視点では若者たちは2極化した。(しらけ世代という言葉に象徴されもした)
ミクロな視点では生き方の指向が細分化し始めていた。
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当時の僕には「神田川」や「赤ちょうちん」よりも「悲しい気持ちで」の方がはるかにしっくり来ていた。
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「悲しい気持ちで」のおさめられた加川良のアルバム「教訓Ⅰ」。
久しぶりに針を落とした。
加川良のレコードで今手元に残ってるのはこいつだけだ。
取り立てて加川良の影響うぃうけたわけではないけれど、アルバム「教訓Ⅰ」だけは生涯手放せないレコード。
いわば僕にとっての「青春の墓標」だ。
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僕の「二十歳の原点」につきあってくれた加川良さんの死を悼みます。

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2017.04.06

「さんすまいる・マーチン古池コンサート」

 

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今回が19回目になるそうだ。
隔月、年に6回だから4年目に入るわけだ。
もうそんなになるかというのが実感。

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最初の1年半ほどは「マーチン古池の歌謡ショー」という音楽会だった。
ご老人たちとのおしゃべりを通して僕が一方的に歌うという形だった。
皆さんしっかり耳を傾けてくださり、それはそれで楽しんでいただけたとは思う。
いわゆる「井戸端コンサート」だった。

いつの頃からか、僕の歌に合わせて皆さん口ずさんでくれるようになった。
ならばと、さらに水を向けるようにした。
どんどん一緒に歌ってくださるようになった。

音楽会は聴くだけのものではない。
自らが参加し歌うことで真に音を楽しむ会になるということを学んだ。
当たり前のことなんだが、演者の側に立つと案外気がつかないものだ。

回を重ねるに従い音楽会の性格が歌声音楽会として定着していった。
歌集もでき、その内容は毎回充実していく。
キーも僕のキーではなくご老人が無理なく歌えるキーに変わってきた。

ほぼ完全なる相互通行のひとときになって久しい。
「井戸端コンサート」から「井戸端ライブ」に変貌した。
僕の役割も歌い手から水先案内人に変わった。
こういう音楽会が本当に楽しく、ありがたい。

おそらくデイサービスという比較的若く元気なご老人たちだからこそなんだと思う。

これがさらに高い年齢層の、そして多くの病気を抱え、介助の欠かせない特別養護老人ホームではどうか。
おそらく同じような井戸端ライブは成立しにくい。

毎年数回やっている函館の特養「旭ヶ丘の家」では、歌謡ショーというスタイルだ。
デイサービスと特養での演奏の違いについてはまたいずれしたためるつもり。

4年目に足を踏み入れた今日の歌声音楽会。
楽しく、おかしく、気持ちよく進めることができた。

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2017.03.31

2017年 04月 ライブ・コンサート予定

04月01日(土)  さんすまいるコンサート

時 間    10:00~11:00
場 所    デイサービス さんすまいる

2か月ごとにやっている地元越谷・蒲生の老人施設での歌声音楽会。
人生の先輩方とくりひろげる歌声音楽会は実に楽しい。
この場所で、この方々とでしか歌わない歌がめじろおし。

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04月08 日(土)  朝市コンサート

時 間   8:30~10:30
場 所   越谷市場
         地 図   

   ★越谷の台所「越谷市場」で毎月第2、第4土曜日

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04月08日(土)  歌おう! 弾こう! うたごえフォークソング

時 間    14:00~17:00
場 所    Live cafe おーるどたいむ
         司会&伴奏 Martin古池

同じ歌声音楽会でもこちらは同年代の方々が。
時代を共有できる方々との音楽もまた楽し。

いい演奏を聴くのも音楽の楽しみ
好きな歌を歌うこともまた音楽の楽しみ
歌いたい人も楽器で参加の人も一緒に楽しくやりましょう!

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04月21日(金)  お好み焼きの三貴ライブ 

時 間   20:30~23:30
場 所   「お好み焼きの三貴」
         東武スカイツリーライン 新越谷(東口)
         武蔵野線 南越谷(南口)
          各徒歩5分
        地 図   

お好み焼を焼きながら、もんじゃをつつきながら、
そしてビールでオダを上げながら
にぎやかこの上ないライブ。

Photo

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04月22 日(土)  朝市コンサート

時 間   8:30~10:30
場 所   越谷市場
         地 図   

   ★越谷の台所「越谷市場」で毎月第2、第4土曜日

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04月29日(土)  おーるどたいむ de ライブ with my friends 2017春

時 間    14:30 開場   15:00 開演
場 所     Live cafe おーるどたいむ
          東武スカイツリーライン 北越谷駅 東口 徒歩10分ちょい
          越谷郵便局 まんまえ
出 演    1部 清津の若武者・ツカサ  /  2部 Martin古池と仲間たち
木戸銭   1000円(+ご注文をお願いいたします) 

季節ごとにやっているライブです。
毎回ゲストプレーヤーをお呼びしての共演・競演ライブ。
今回は若武者・ツカサをお招きします。
繊細な歌声やギター。
どこまでもさわやかで初々しい歌うたい。
昭和の日に平成生まれのツカサといまだに昭和にどっぷりつかるMartin古池でお届けいたします。

De_2017

 

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2017.03.22

【お知らせ】 おーるどたいむ de ライブ with my friends2017年春

De_2017_2

10年前の秋、第3回Live in 清津峡にツカサは現れた。

まだ若干中学2年のサッカー少年だった。

そこで展開された我々おっさんたちのステージの刺激を受け、ギターを始めた。

高校生になり軽音楽部で腕を磨き、あれよあれよという間に育っていった。

以来、Live in 清津峡では欠かせぬ存在となった。

繊細なギターワーク、同じく繊細な歌声。

なによりも楽しそうに歌う笑顔がいい。

そんなツカサが今回のゲストプレーヤー。

時は「昭和の日」。

おもいっきり昭和を引きずるMartin古池と平成生まれのツカサ。

世代を超えたせめぎあいが楽しみだ。

世代間競演。

互いに刺激を受け合いながら楽しいひとときを作れればいいな。

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ツカサ at アゲイン

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Martin古池 at アゲイン

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時 間  4月29日(土) 14:00 開場  14:30 開演
場 所  live cafe おーるどたいむ
        東武スカイツリーライン 北越谷駅(東口 徒歩10分)
        越谷郵便局向かい
        http://oldtimemk.exblog.jp/
出 演  1部 ツカサ  :  2部 Martin古池と部活仲間
木戸銭  \1000 (+ご注文をお願いいたします)

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2017.03.20

影法師 「シークレット」という歌

山形県のフォークグループ影法師の「影法師30」というアルバムを聴いている。

最後の1曲に「シークレット」という歌が入っている。

最初は気がつかなかった。

何しろ1分間の無音の後におもむろに始まるのだから。

聴きながら不覚の涙。

この歌は手さぐりでフォークソングを歌い続けてきた彼らのいわば「独白」。


壁にぶつかり、己が道を手さぐりしながら歌ってきた影法師の「独白」はそのまま僕自身にも重なってくる。


「遠い世界に」あこがれ、「夜明けは近い」と信じた若者が、壁にぶつかり道しるべもないままに手さぐりを続け、今に至っている。

アルバムの最後に1分もの無音の後におさめた意図はわからない。わからないけどここに影法師の決意を感じる。

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シークレット
           影法師

今さらこの道が 
間違っていたなんて 言えるわけがない
あの頃の僕には 道しるべなんて なかったから
何度も何度も 転げながら 
何も見えぬ闇の中を
手さぐりで 歩いて きたんだ
ただ 光さすところにゆきたくて 
そうするしか  なかったんだ  
そうするしか なかったんだ

いつか熱病に 取りつかれたかのように 
身も心も燃やしたことがあった
いつか目の前に 壁がたちはだかり 
ぼうぜんと 立ち尽くしたこともあった
いつかひとりきりの 淋しさに 耐えきれず
膝を抱えて 泣いた こともあった
いつか壊れた 夢のかずかずを 
拾い集め 涙の川に 
流してやったこともあった

今さらこの道を 
ひき返すことなんて できるわけがない
今 ぼくは 道しるべを 
ここに 刻もう
たとえ嵐が 吹き荒れようと 
道しるべ さす方へ 
迷わず 歩いてゆこう
いつか夜明けは やってくるのさ 
これが僕の 道なんだ  
これが僕の道なんだ

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2017.03.05

2017年3月 ライブ・コンサート予定

03月04日(土)  歌おう! 弾こう! うたごえフォークソング

時 間    14:00~17:00
場 所    Live cafe おーるどたいむ
         司会&伴奏 Martin古池

いい演奏を聴くのも音楽の楽しみ
好きな歌を歌うこともまた音楽の楽しみ
歌いたい人も楽器で参加の人も一緒に楽しくやりましょう!.

20161029

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03月11 日(土)  朝市コンサート

時 間   8:30~10:30
場 所   越谷市場
         地 図   

   ★越谷の台所「越谷市場」で毎月第2、第4土曜日

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03月11日(土)  りメンバー・コンサート上尾 出演

★詳細は後ほど

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03月17日(金)  お好み焼きの三貴ライブ 

時 間   20:30~23:30
場 所   「お好み焼きの三貴」
         東武スカイツリーライン 新越谷(東口)
         武蔵野線 南越谷(南口)
          各徒歩5分
        地 図   

Photo

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03月25 日(土)  朝市コンサート

時 間   8:30~10:30
場 所   越谷市場
         地 図   

   ★越谷の台所「越谷市場」で毎月第2、第4土曜日

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2017.02.09

「みんなで歌おう、弾こうフォークソング @ おーるどたいむ」

友人F代さんがブログにアップしてくれた「みんなで歌おう、弾こうフォークソング @ おーるどたいむ」の模様です。http://blog.goo.ne.jp/charihaha3/e/4f7e8daf4f082fc9151d61e273021060

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こちらは「おーるどたいむ」のブログ。
http://oldtimemk.exblog.jp/23820203/

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みんな、いい顔して歌ってるなぁ。

楽しかったんだろうなぁ。

よかったよかった。

こういう歌の集まりっていいもんだと思う。

集まった人たちがみんなで歌い、楽器ができる人は奏でる。

なにがうれしいかって、みなさん共通の愛唱歌があるってこと。それもたくさんね。

我々の世代は歌謡曲やグループサウンズ、フォークソング、(もちろん洋楽も)、いろんな音楽がお茶の間や街角に雑多に流れていた中で育った。
だから共有できる歌がたくさんあるってことがうれしい。

「おーるどたいむ」でのこの会はフォークソングって切り口でやってるけど、ほかの切り口でやっても歌を共有できるのがうれしい。

いつか我々がもっと年を取った時、同じように集まってみんなで歌ったり弾いたりしながら笑ったり泣いたりできたらいいなぁ。
過ぎてしまったそれぞれの青春を熱い涙で語り合いながらね。

僕の音楽の最終章は「老々ライブ」「老々音楽会」なのかもしれないな。

できることならば、「青春のしっぽ」を引きずりながら年を重ねていきたいもんだ。

そして最後は「青春の墓標」なんてね。

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2017.02.01

2017年 2月 ライブ・コンサート予定

02月04日(土)  歌おう! 弾こう! うたごえフォークソング

時 間    14:00~17:00
場 所    Live cafe おーるどたいむ
         司会&伴奏 Martin古池
会 費    500円

いい演奏を聴くのも音楽の楽しみ
好きな歌を歌うこともまた音楽の楽しみ
歌いたい人も楽器で参加の人も一緒に楽しくやりましょう!.

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02月11 日(土)  朝市コンサート

時 間   8:30~10:30
場 所   越谷市場
         地 図   

   ★越谷の台所「越谷市場」で毎月第2、第4土曜日

2016_04_09

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02月17日(金)  お好み焼きの三貴ライブ 

時 間   20:30~23:30
場 所   「お好み焼きの三貴」
         東武スカイツリーライン 新越谷(東口)
         武蔵野線 南越谷(南口)
          各徒歩5分
        地 図   

Photo

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02月18 日(日)  さんすまいるコンサート

時 間    10:00~11:00
場 所    デイサービス さんすまいる

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02月19日(日)  Again ライブ

時 間    14:00~
場 所    武蔵小山 Live cafe Again
出 演    Martin古池 / 司 / Lazy & Lovers
料 金    1,500円+1オーダー

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02月27日(月)  函館・旭が丘の家コンサート(未定)

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2017.01.29

【記録】 おーるどたいむ de ライブ 2017初春 一人旅

20170121_de_2017

今年初の「おーるどたいむ de ライブ」は久しぶりに一人旅となった。

第1回のこのライブをやったのは5年前、2012年の2月。単独ライブだった。

第2回目以降はゲストプレーヤーをお招きし、ツーマンライブの形で年3~4回喜季節ごとにやってきた。

今回も実はお招きしたゲストプレーヤーがいたが、時間の調整がつかず断念した。

ならばいっそ原点に戻り一人旅ライブをやろうと思った。

おりしも5年目の「一里塚」であった。

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「私を通り抜けた歌たち 冬の歌編」

これが今回のテーマになった。

自分が歌い始めたころから、現在に至るまで折々に出会った歌たちを通して

ふりかえることにした。

冬の歌だけでもかなりの数になる。

ひとつひとつにその時々の思いがつまっている。

そのすべてを歌うわけにもいかず、選曲には大いに苦労した。

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3つの時代に分けて考えた。

・歌い始めのころ(フォークソングとの出会い)

・ライブハウス「ぶどうの木」時代

・街角ライブ時代~現在のスタイルそして「おーるどたいむ」にいたるまで

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【歌い初めのころ】

思い出の赤いヤッケ真冬の帰り道落葉の物語

中学生のころグループサウンズが全盛のころだ。

その背景にはベンチャーズやビートルズ、アメリカンフォークソングが日本に上陸し若者心をつかんでいた。

フォーククルセーダースなど「和製」フォークソングもラジオから流れ始めていた。

中学3年の冬、函館労音会館で開かれた「高石友也リサイタル」に友人たちと出かけた。

高石さんの歌う「受験生ブルース」に笑い、初めて聞く泥臭い歌をポカーンと口を開けて聴き入っていた。

コンサート終盤静かに歌い始める「思い出の赤いヤッケ」。

メロディの美しさにうっとりしていると、会場のあちこちから高石さんに合わせ歌を重ねていく声が聞こえてくる。その声は少しずつ大きくなり、やがて会場全体に広がっていく。

それに呼応するように高石さんは少しずつテンポを上げ何度も何度もリフレーンをくりかえす。

会場は大合唱の渦に。

自分も知らずのうちに一緒に歌い始めていた。

深い感動を覚えた。

「歌ってこんなにも大きな力があるんだ」

フォークソングとの出会いだった。

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【ライブハウス 「ぶどうの木」時代】

様々な紆余曲折を経ながら、自分の住む街・越谷に根を張って歌うようになった。

フィールドフォークの影響だった。

その拠点となったのはライブハウス「ぶどうの木」だった。

30代の半ばから40代半ばのおよそ10年間だった。

このころ試みていたのは物語を作り歌とトークでつないでいくことだった。

ラブストーリーあり、望郷物語があり、家族の絆がテーマになったりした。

中島みゆきさんの「夜会」の影響が強かったと思う。

題材として使ったたくさんの歌の中から冬の歌をいくつか選んだ。

恋人たちのペイブメント

根雪

白い冬

風来坊

雪化粧

寒い夜

時のいたずら

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【街角ライブ時代~おーるどたいむに至るまで】

10年レギュラー出演を続けてきた「ぶどうの木」も店をたたむ日が来た。

僕は演奏の場を失った。「ぶどうの木」に集まっていたミュージシャンの多くは演奏の場を求めてすぐ近くのらライブハウス「アビーロード」などに移っていった。

僕は自主企画を模索して市内の会館やスナックを借り切ってライブ活動を続けた。

2~3年続けるうちに疲れ切ってしまった。

音楽よりもライブのマネージメントに多くの時間を費やさざるを得なくなった。

本末転倒と思った。

音楽的にもそれまでやってきた「自己表現」を目指すだけでは限界があることを感じ始めていた。

Martin古池に対するコアのファンにはそれでよかったが、広がりを持てなくなることを感じ始めた。

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歌う場を街角に求め、道行く人に歌いかけた。

不特定多数の人に聴いてもらうにはこれまで以上にポピュラリティのある歌も歌わなければならなかった。

お客さんのリクエストに応えるためにはそれまでは決して歌おうとは思わなかった歌も取り入れるようになった。

新越谷駅前を中心に3~4年続けた「街角ライブ」だったが、警察の取り締まりが強くなりできなくなった。

運のいいことに「街角ライブ」を聴いてくださった越谷市場の当時の組合長に声をかけていただき「朝市コンサート」が始まった。

お好み焼き屋の大将に声をかけていただき「お好み焼きの三貴ライブ」が始まった。

どちらも特殊な環境で不特定多数の方々に聴いていただくというスタイルだった。

「街角ライブ」以上にポピュラリティある歌を求められた。

五里霧中のなかで、暗中模索と試行錯誤を続けながらいつの間まにか12年がたった。

5年前ご縁があり「おーるどたいむ」に出入りするようになり、ここでのライブが定着した。

以前「ぶどうの木」が僕のベース基地得であったように、今は「おーるどたいむ」がベース基地になっている。(ベース基地のなんとありがたいことか)

不特定多数の方に聴いていただくことに腐心し、歌うようになったポピュラリティの高い冬の歌の数々。

さようなら

外は白い雪の夜

さよなら

シクラメンのかほり

【アラカルト】

オープニングテーマ

ここ数年「なんとなくなんとなく」を歌うことが多い。

縁あって時と場所を同じくするありがたさに対する感謝の念を込めている。

なんとなくなんとなく~サンフランシスコ・ベイブルース

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(場末の)フォークシンガーを自認する自分ではあるが、好きな音楽のベースにカントリー・ブルーグラスがある。

ブルーグラス音楽は若き日、ナターシャセブンからの強い影響を受けたことが始まりかもしれない。

「おーるどたいむ」はブルーグラス色の極めて強いお店だ。

お店に集まる仲間同士で「部活・虎の穴」として日々のジャム・セッションをしながら仕上げた歌を何曲か演奏している。

今回はマッスーのマンドリンとハーモニーで数曲やった。

私を待つ人がいる

カントリーソングは多くの日本のフォークシンガーたちがカントリーソングを基礎にして歌っていたことに端を発するように思う。

後にカントリーシンガートミ藤山さんと親しくさせていただくようになる。
トミさんから受けている影響ははかりしれない。

今回のライブにTMF(テネシー・ムーン・普及協会)のミッチーさんが来てくださった。

「テネシー・ムーン」を書いたのは日本人カントリー歌手・ハンク佐々木さん。

50代半ばにして日本での暮らしをすべて捨てアメリカに渡ったハンクさん。

テネシーの月を仰ぎながら遠いふるさと日本を思う心境は僕にも通じるものがある。

若き日、すべてを捨ててふるさと北海道を飛び出した。あれから40年以上の時が経つが今も自分の中では北海道と共に生きている感じがしている。

ハンク佐々木さんの思いに自分の思いを重ねつつ歌わせていただいた。

(次回、ミッチーさんが来ていただいたときにはミッチーさんの歌に僕がハーモニーをつけさせていただくことになった)

テネシー・ムーン

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函館物語

中学の同級生・工藤信也の書いたこの歌。冬になると必ず歌うことにしている。

今シーズンからバースをいれて歌っている。

一時函館に暮らし、多くの歌を書いた石川啄木。

その中から有名な

  東海の 小島の磯の 白砂に
  我泣きぬれて 蟹とたわむる

そして啄木の住んだ青柳町の歌(僕の生家も青柳町で啄木の住まいと同じ一角にあった)

  函館の 青柳町こそ 悲しけれ
  友の恋歌 矢車の花

を入れている。

毎回メロディが変わるがいずれ(来年くらい)には固まってくるように思う。

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2部構成、2時間半のライブであった。

5年の節目、年のはじめを一人旅で自分の軌跡をふりかえりながら冬の歌でつないでいくことができた。

このスタイルでやってみて良かったなと思う。

次回は春になるが、またいつものようにゲストプレーヤーをお招きすることになると思う。

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2017.01.28

「朝市コンサート」

今日の「朝市コンサート」は先週やった「おーるどたいむ de ライブ」のおさらいをした。

おーるどたいむでは「自分を通り抜けた歌たち 冬の歌編」と題して歌った。

同じ歌を違う環境で歌うわけで、環境に合わせてアレンジも歌い方も変える試みだ。

おーるどたいむでは店内で十数人のお客様に歌った。マイク不要の完全ナマ音ライブ。

きばることなく素直に体から出てくる声。それに合わせたギターピッキング。

ところが広大な市場の雑踏中ではそうはいかない。

ここではマイクの力を借り、ギターもラインを利用する。(コンデンサーマイク1本でやることも多いが)

想定している範囲は半径30メートル程度。

そこにミニスピーカーから出る音が届けば充分。

半径10~15メートルあたりでナマ音とスピーカーの音がバランスよく届くぐらいのセッティングをしている。

マイクワークが大事だと思える。

市場の広さや騒音を意識しすぎて力みがちになるところだが、あえて抑えて歌うようにした。

ギターアレンジも抑えぎみ。

ポイントはささやくような声をちゃんとマイクが拾い「魅力的」な音になること。

ところがこれが意外と難しい。

口先で歌ってもマイクはちゃんと拾ってくれる。

でもそれでは気の抜けた音になってしまう。

腹の底の音を圧縮し密度の高い音を絞りだすという感じにしなければ「芯の通った音」にはならない。

「芯のある圧縮されたピアニシモ」をちゃんと出すことを意識し、それに合わせたギターアレンジをその場で探りながら歌う。マイクにはある程度接近した状態で歌う。

声を張る部分ではマイクから半歩離れて歌う。

そんなことをためしながら2時間を歌い終えた。

けっこうくたくたになったがいい経験になった。

僕は普段からナマ音ライブを基本として奏っている。

マイクを使うのは「朝市コンサート」と「お好み焼きの三貴ライブ」だけ。

いずれも音楽ライブをやるには適さない、特殊な環境での演奏だ。

だからこそセッティングも含めたマイクワークに磨きをかけなければならない。

あらためてそう感じた今日の「朝市コンサート」だった。

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2017.01.14

レッドサン

「レッドサン」

映画館で観たのは45年ほど大昔。
高校2年生の時だった。

その時はブロンソンの渋さと、三船のカッコ良さにしびれた。
利害の違う二人。
生き方の違う二人が対立をはらみながら協力しあう。
やがて互いを認めあい、生じる友情めいた感情。
しびれた。

あらためて見直し当時は分からなかったものが見えてくる。

忠義のために生きる武士もいずれその生き場所を失っていく。
己の力のみを頼りに生きるガンマンもいずれ・・・

滅びゆくものへの哀隣の情と美学。
「レッドサン」の底流にはそんなものが流れているような気がする。

高校生の僕はうまく言い表せなかったが、「滅びゆくものへの美学」に感じるものがあったんだと思う。

今あらためてそう思う。

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