2019.10.22

喫茶店JUNE オープンマイクにゲスト出演して

喫茶店JUNEでお知り合いになった溝淵さんにお声をかけていただき、SOKA OPEN MICにゲストとして出演させていただきました。

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満席のJUNEさんは老若男女の熱気で充満しています。
知らない方々ばかり。
すでに出来上がっている場の空気。
ちょっと緊張します。

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PAさんがいいバランスで音を出してくれてます。PAさんには申し訳なかったけど、いつも通り生声・生音で。

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僕が生声・生音にこだわるのは、聴いてくださるお客様との間にできるだけベールや壁を作りたくないからです。
間にスピーカーなどを介すると演者とお客様との間に目に見えない薄いベールが敷かれるような気がするのです。
自分の身体やギターから出る音をそのまま直接お客様に届けしたい。
人と人がおしゃべりをするように、双方の息づかいがふんわりと感じられるような音楽会が理想なのです。
(これを「井戸端音楽会」「井戸端ライブ」などと呼んでいます)

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PAさんには意をくんでいただき感謝いたします。

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お客様は同年代の方が多いようだったのでフォークソング系の唄を歌わせていただきました。

1曲目は「ミルク32」。
僕の前に歌われたたんたんさんは中島みゆきさんのコアなファンのようで「泣きたい夜に」を歌われていました。
それを受ける形でみゆき姐さんを。

2曲目は「リバーサイドホテル」

続いて「ワインレッドの心」

最後は「青春の影」~「心の旅」を続けます。

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エンディングに「落陽」を考えていました。
でも少々おしゃべりが過ぎたか、時間が足りず断念。
そのかわりに「心の旅」のリフレーンを数回くり返し、皆さんと一緒に歌う形にしました。

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手作り感あふれるこのオープンマイクは素敵だなと思いました。
主催の「人間だも~の!」はごく普通の音楽好きな方々の集まりです。
好きな音楽を通して参加者といい時間を共有しようというのがこのオープンマイクの趣旨のようです。
主催者のそんな思いを受け入れ、演奏の場として提供くださるJUNEさんの懐の深さも素敵です。
単に「場」を提供するというよりは、マスター自身が積極的にサポートされている。

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深まる秋の一日をアットホームでゆるやかなひとときを過ごさせていただきました。

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2019.10.19

びっくりの盛り上がり 「お好み焼きの三貴ライブ」

 

雨模様のせいか、お客様の入りは7割くらいでした。8卓に30人くらい。
一人ひとりに目が届く、歌いやすい環境。
ただしほとんどが20代とおぼしき若い衆。共通項が少ないと思い、自分の好きな歌をマイペースでじっくりやることにしました。

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ところが
予想に反し、1曲目から素晴らしい好反響が。
それも程度の差はあれ、どの卓からも好感をもって受け入れてもらえているのがわかります。
手拍子や拍手はもちろん、一緒に歌ってくれるお嬢さん方あれば、身体全体を揺らしながら聴いてくれるあんちゃん方もいる。
お好み焼きライブでこんな盛り上がりは何年に一度のことです。
いや驚いた。

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急遽アップ~ミディアムテンポの選曲に変えました。そしてところどころにスローバラードを挟んで。

ステージングはスピーディーにたたみかけるように進めます。
ノリが途切れぬようにね。

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休憩後の2部になっても勢いは止まりません。
次から次へリクエストをちょうだいし、それをきっかけにトークも炸裂。

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最後までそんな雰囲気のライブが続きました。
若い衆にノセられて知らずのうちに全力投球。
久しぶりに腹筋が痛くなりました。

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歌いながら感じたこと。
若者たちは音楽を身体で聴いている。リズムに乗りごく自然に身体が揺れてます。

大人は音楽をかしこまってじっくりと耳で聴きます。

反応の違いが面白かった今宵のライブでした。

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2019.10.14

第1回 喫茶店JUNE  たそがれ歌声音楽会

 

10名のお客様が来てくださった。
「日曜昼下がりライブ」の常連さんに加え、はじめてお合いする方も何名かいらした。
全員が僕よりもややご年配の方。60代後半~70代半ばといったところ。
つまり「歌声喫茶」全盛の1960年代に青春時代を過ごされた方々だ。
「みんなで歌う」ということに親しんでこられた方々。
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その頃僕はまだ思春期だった。
「歌声喫茶」の全盛期を直接には知らない。
後に何度も「歌声喫茶」に足を運んだが、違和感があった。
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「さあ、みんなで歌いましょう!」
先導者の指示のもとで歌集を見ながら歌うというスタイル。
プロテスト・社会派フォークにどっぷりつかっていた当時の僕にはどうにもなじめなかった。
初めて体験したフォークソングコンサートは函館労音での高石友也コンサートだった。
中学3年の冬だった。
コンサートでは客の側からごく自然に歌声が上がり、やがて少しずつ大合唱になっていった。
友也さんは客の唱和を喚起することがなかったが、湧き上がった歌声をさりげなくサポートしていた。
会場全体が一体になった大合唱に僕は感動した。
高校生になり「五つの赤い風船」のライブレコードを聴いた。
その中で西岡たかしさんも同じスタイルだった。(友也さんよりもやや積極的だったが)
僕はライブレコードを何度も聴き、西岡さんの「手法」を真似た。
友也さん、西岡さん共に共通しているのは会場のひとりひとりが一緒に歌いたくなるような環境作りだった。
客が一緒に歌いたいと思っている空気を察知し、さりげなくそれを引き出すということだったように思う。
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僕はソロライブ(独演会)とは別に、定期的に「歌声音楽会」をやっている。
一つは「みんなで歌おう・弾こうフォークソング at おーるどたいむ」。
これは同年代の集まりでフォークソングを中心に昭和40年代の歌謡曲などを歌うことが多い。
もう一つは「さんすまいる歌声音楽会」。
70歳後半~80歳前半くらいの先輩方が参加者だ。
昭和30年代~40年代の流行歌を歌うことが多い。
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「喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会」は年齢層としてはその中間に位置するように思える。
選曲は比較的対応しやすい年代だ。
問題はどんな歌をどんな手法で参加者から引き出しながら進めるかだ。
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手探り状態の初回だった。
ギター伴奏だけではなく、お店にある簡易なカラオケセットも使い多様なリクエストに対応しようとした。
でもディスプレイに流れる歌詞に合わせてギターを弾くのは困難だった。
カラオケの音を消して字面を追うのはテンポがつかめず、歌と字幕がずれてしまう。
イントロや間奏などの尺を合わせることにいたってはほとんど不可能。
カラオケを音を流してそれにギターを合わせこんでみたが、キーを探すのに時間がかかり流れが途切れてしまう。
若い頃週に1度、5年間ほど「メモリー」というカラオケスナックで伴奏をしていたことがある。
カラオケの音にギターを合わせて伴奏するという試みだった。
この時はカラオケがメインでギターがサブ。みんなで歌うというのではなくお客がひとりで歌うというものだった。
だからギターのキーあわせは比較的楽だった。
カラオケのメロディが流れている間にキーをさがし、しかるべきところからギターを合させていくことで対応していた。
「たそがれ歌声音楽会」はみんなで歌うことが主眼。「メモリー」でやっていたやり方はなじまない。
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水先案内人としては手探りで四苦八苦したけれど、お客様はそれなりに楽しんでいただけたようだった。
JUNEさんのお客様は優しく懐の深い方ばかり。
今後の進め方についても一緒に考えアドバイスを頂戴したりした。
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今後の進め方は「さんすまいる歌声音楽会」でのやり方が一番やりやすいかもしれない。
あらかじめ歌詞集を用意しておき、そこから選択していくやり方だ。
たたき台として歌詞集を用意して、回を重ねるごとに参加者のリクエスト曲を追加していく。
たたき台は「さんすまいる歌声音楽会」で使っているものを転用。
それにJUNEさんのお客様の年代、嗜好を付け加えていくのがいいかもしれない。
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「みんなで歌おう・弾こうフォークソング」のやり方もアリかも。
そのつどネットから歌詞を引っ張り出してディスプレイに表示する。
これなら多彩なリクエストにスピーディに対応できる。
この場合、ディスプレイの文字をどこまで大きくできるかだな。
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やり方、進め方は今しばらく手探りが続くと思うが、楽しみな音楽会をスタートさせることができた。

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2019.10.09

台風から学んだこと by 古池隆彦

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大型の台風が近づいている。

関東を直撃する可能性が極めて高いとのこと。

9月の台風15号は関東、とりわけ千葉県に大きな傷跡を残した。

そして1か月経った今なお復旧の見通しも立たない状況が続いているとのこと。

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弟が千葉県に住んでいる。

母の納骨を終えて千葉に戻った際、台風直撃の影響でしばらくの間生活に難渋したとのことだ。

その経験をもとに彼なりに防災対策について一文をなしている。

その内容は極めて精緻で、教訓に富んでいる。

その文章にリンクを貼った。

 

今週末来るであろう台風に備え、今日から準備を始めようと思っている。

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2019.10.05

今金

今金。

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今回の帰函の旅の最終コーナー。
函館から車で八雲から左に折れ、瀬棚方面に走らせると2~3時間のところにある町。

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7月のラッキーフェスで江別のテリーさんに紹介していただいた今金の阿知波さんを訪ねた。

阿知波さんは同じ昭和29年生まれ。(彼は早生まれなので学年では1年先輩)ラッキーフェスですっかり意気投合し、今回ぜひとも訪ねたかった。
今金のお寺の住職さんで、長年地道に音楽活動を続けてこられた方だ。
音楽のスタート地点は十代のころ洗礼を受けたプロテストフォークというところも僕と同じ。
おそらく今金を拠点に北海道に根を下ろして歌われてきたのだろう。

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3時間ほどしか滞在することができなかった。
でも互いのこれまでの道のりを語り合う。
ギターを弾きながらの会話はとても濃密な時間だった。

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いつか一緒にライブをやれればいいなと思いながら、お寺を辞した。
後ろ髪を引かれながら。

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コンサート つなぎの演奏

中学の同級生S君の依頼で函館山山頂のホールで行われた麗珠さんのコンサートで演奏した。

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90分コンサートで途中和服からドレスに衣装を替える流れ。
衣替えの時間をつないでほしいとのこと。
時間にすると15分程度。曲数にして3曲。

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麗珠さんは台湾出身の歌手で、「テレサテンの再来」をキャッチフレーズにする歌手。
荒木とよひささんの弟子で演歌、歌謡曲を情感たっぷりに歌う方だった。
当日お会いするまでどんな歌手なのか解らなかったので、つなぎ3曲のセットを幾通りか用意しておいた。

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お客様は160人収容のホールに半分ほどの入り。(昼間の土砂降りのため30人ほどキャンセルがあったとのこと)
年齢層は60代~70代が多く、フォークソングや昭和歌謡でいけるとふんだ。
麗珠さんの伴奏はフルオーケストラのカラオケ。

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「秋の花歌と女心 3題」を歌うことにした。

恋に恋する少女の揺れる心を歌う「追伸」。
少女から女になった「曼珠沙華」
嫁ぐ前の娘の母への思いを歌う「秋桜」。

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ホールの大きさ、客数、カラオケ伴奏の大音量との落差を考慮してギターはラインにつないだ。

麗珠さんは歌い上げるタイプの歌い手さんなので、僕は逆に声を絞り込んだ語り弾きスタイルにした。
それに合わせてギターはフィンガーピッキング。

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PA(音響)さんが僕の意図を察してくれ、ほどよいバランスを作ってくれたのがありがたい。

一番気を使ったのは演奏ではなく「つなぎ」の受け渡しだった。

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1部を歌い終えた麗珠さんがステージ上で僕を紹介。それを受けて僕は登場。
ここで軽いコントをやり場をあたためるという段取り。
ところがこのコントはぶっつけ本番、出たとこ勝負。
決まっているのは東京で歌う函館出身の僕が、初めて函館に来た麗珠さんを激励にやって来たという設定のみ。

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実はこういう状況嫌いではない。
嫌いではないどころか燃える。
ステージに立った瞬間、バチっとスイッチが入ってしまう。
麗珠さんもノリがよく、たどたどしい日本語で絡んでくる。(このたどたどしさがお客さんの微笑みを誘う)
暴走寸前で終えられてほっとした。

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充分に暖まった客席に気持ちよく歌わせてもらった。
口ずさんでくれる方もたくさんいて、ありがたいことこの上なし。

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無事に麗珠さんにバトンを渡すことができ「つなぎ役」はお役後免。

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それにしてもこのホール、函館の夜景をバックにステージが作られている。ガラス越しの生夜景だ。
とってもいい雰囲気のまさにザ・函館といったホール。

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いつかここで独演会をやってみたいものだ。

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【函館日記 2019年秋】イカ刺し定食

久しぶりにイカをご飯にぶっかけて食べる。

細く切ったイカに生姜と大根おろしをのせて、醤油をかけてぐちゃぐちゃまぜてご飯にガバッとぶっかける。
ガツガツと食う。
いやんや、なんぼでも食べらさる。

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イカはこうして食べるのが一番旨い。
イカは細く切らないとダメだ。醤油がよく馴染むからご飯に甘みを感じる。

子供の頃は北海道の米は旨くなかった。(それをあたりまえに食べてたのだが。)
イカをぶっかけると旨くないご飯がとびきりの味になった。
何杯でも食べらさった。

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北海道の米は旨くなった。
イカはかなり値が上がり高級品の仲間入りをした。(今年も不漁だったそうだ)

ガバッ
グチャッ
グァバッ‼️

「お下品」な食べ方だが、最高のぜいたくだ。

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お店は朝市のどんぶり横丁にある「茶夢」。
古くからあるお店だそうだ。
昨夜一緒に飲んだ同級生に教えてもらった。
65年函館に住み続けている生粋の函館っ子の言うことに間違いはなかった。

んめがったぁ~‼️

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追記
サービスで小皿が十種類もついてくる。
これがまた味わい深かった。

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2019.10.04

2019年10月 ライブ・コンサート予定

10月05日(土) Live in 清津峡 前夜祭 

時 間    19:00頃~
場 所    南丹沢 清津峡キャンプ場

10月06日(日) Live in 清津峡 本祭  

時 間    09:00~14:00
場 所    南丹沢 清津峡キャンプ場

http://martinkoike.cocolog-nifty.com/blog/cat4583560/index.html

★Live in 清津峡の歩み

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10月10日(日) 喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会

時 間    17:00~19:00
場 所    tea room ジュン(喫茶店JUNE)
        東武スカイツリーライン 獨協大学前 東口
参加費     ¥1000(1ドリンク付き)
見地先案内人  Martin古池

★喫茶店JUNEがお届けする新企画。
  昭和の香り漂う喫茶店、昭和のあの歌・この歌をみんなで歌いましょう。

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10月12日(土) 朝市コンサート

時 間  08:00~10:00
場 所  越谷市場 景品交換所そば
出 演  Martin古池

★越谷の台所で歌います。
 「街角ライブ」の雰囲気をお楽しみください

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10月18日(金) お好み焼きの三貴ライブ

時 間  20:30~23:00
場 所  お好み焼きの三貴
      東武スカイツリーライン 新越谷 東口
      武蔵野線 南越谷 南口
出 演  Martin古池
木戸銭  ご飲食のみ

★通常営業中のライブです。
 お酒と食事のお供にMartin古池の歌をお楽しみください。

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10月19日(土) さんすまいる歌声音楽会 

時 間    10:00~11:00
場 所    デイサービス さんすまいる
        東武スカイツリーライン 蒲生駅 西口
水崎案内人  Martin古池

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10月26日(土) みんなで歌おう・弾こうフォークソング

時 間  14:00~17:00
場 所  Live cafe おーるどたいむ
      東武スカイツリーライン 北越谷 東口 徒歩10分

★体にしみこむフォークソングを中心に歌う歌声音楽会。
 参加される方々のおしゃべりが生命線(?)の井戸端音楽会でもあります。
 Martin古池は水先案内人を務めさせていただきます。

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10月26日(土) 朝市コンサート

時 間  08:00~10:00
場 所  越谷市場 景品交換所そば
出 演  Martin古池

★越谷の台所で歌います。
 「街角ライブ」の雰囲気をお楽しみください

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11月30日(土) 朝おーるどたいむ de ライブ 2019年秋の陣 

時 間    18:00~20:00
場 所    Live cafe おーるどたいむ
出 演    Martin古池
木戸銭    ¥1000(別途ご注文をお願いいたします)

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2019.09.26

カントと散歩

 

オレはなぜ歩くのかな。

時間にすれば走れば1時間。自転車なら40分。速歩きなら2時間。
距離にすると多分10キロ~15キロくらい。

なのに3時間、時には5時間もかけて歩くのが好きだ。

好きな音楽を流しながら、ぼんやりとまるでカタツムリのように。
いい景色に出会ったらシャッターを切り、いい雰囲気の小径をみつけたら分け入る道草だらけの散歩。

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思い出せば子供の頃から「道草を喰む」のが好きだったようだ。
幼稚園の頃、チョウチョを追いかけてあらぬ方へ行ってしまい捜索されることが度々あったらしい。
小学生、中学生の頃は「遠征」と称して市内あちこちを歩き回りあれこれ首を突っ込んでいた。
一カ所に留まりじっとしていられない、落ち着きのない子供だった。

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高校生の頃授業で習ったカント。
カントおじさんは毎日決まった時間を歩いていたそうだ。
歩きながら思索をしながら形而上学をまとめたそうだ。

憧れた。
あいもかわらず落ち着きのない自分に歩きながら思索を重ねるカントの挿絵が心に焼きついた。
形而上学がなんたるかはさっぱりわからなかったが「歩きつつ、思索する」ことがカッコイイと思った。
自分の散歩のイメージはカントおじさんが原型になっているように思う。

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大人になり30代半ばから走るようになった。
年一度のフルマラソンを走るために毎日ひたすら走った。
好きなトレーニングはLSD。(Long Slow Distance)
ゆっくりと長い距離を走る練習だ。
走りながらいろんな思いが交錯し、時にはランナーズハイになったりもした。
カントの「思索散歩」が「走禅」に形を変えた。(「走禅」とは当時のランニング指導者・山西哲郎さんが使った言葉だったと記憶している)

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サッカーで負傷したアキレス腱の古傷と膝の負傷で走るのをやめたのは40代半ば。
再び歩き始めた。
ランナーズハイのようなイッチャウことはないが、物思いをするには歩くことの方が適していた。
本格化していた音楽ライブのイメージ作りに散歩はもってこいだった。
カントおじさんのような哲学的思索には縁遠かったけれど、様々なイメージを膨らませる散歩が定着した。

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50代半ばに転職をした。
精神的にハードなストレスのかかる仕事だった。
一日の大半が電話を介しての交渉ごと。そんな毎日が続いた。
心の平穏を保つ必要があった。
人とちゃんと接するために、一人になり自分の中に沈潜する時がなければやっていけなかった。
なにも考えずぼんやりと歩くことがいつしか習慣となった。

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60代半ば、その仕事も定年退職となり「ありあまる時間」を過ごせる幸せを感じている。
(実際にはありあまってはおらず、なにやかやと落ち着きなく忙しく過ごしてはいるが)
歩きまわることが日々の暮らしの柱になっている。(時に自転車や水泳に変わるのだが)

なにも考えずぼんやり歩くことが今の自分には一番合っている。
ぼんやり歩きながらも心の中には様々なイメージが去来する。
心の奥深くからぷくぷくと浮かんでは消えていくあぶくのようなものだ。
でもこのあぶくがいい。

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カントおじさんは「思索散歩」が「形而上学」として形をなした。
残念ながら僕の「あぶく散歩」からは人様に役立つようなものは生まれそうにない。
でも自分の充足感や納得感を得るためには欠かせない習慣なんだろうと思う

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2019.09.22

新規企画 『喫茶店JUNE たそがれ歌声音楽会』をたちあげました

喫茶店JUNEの新企画。『たそがれ歌声音楽会』を立ち上げました。

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以前からマスター・純さんとあたためてきました。
毎月の定例ライブ『日曜昼下がりライブ』は僕が一方的に歌う形。
『たそがれ歌声音楽会』は夕暮れ時にみんなで歌う参加型の音楽会。

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音楽の楽しみ方は様々あります。
聴く楽しみもあれば、歌う楽しみもあり。

『日曜昼下がりライブ』では僕の歌に逢わせて常連の皆さんは一緒に口ずさんでくれます。
ライブが終わった後は連れだってカラオケに歌いに行くということもあります。
その様子を見て参加者が主役となり歌う音楽会を立ち上げることになりました。

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第1回目は10月10日(木)17:00~19:00。

水先案内人:Martin古池

参加費:1000円(1ドリンク付き)

喫茶店JUNE  東部スカイツリーライン・獨協大学前 東口 徒歩3分

        地図

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興味おありの方は是非ともいらしてくださいな。

 

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2019.09.21

歌うに歌う『お好み焼きの三貴ライブ』

数年ぶりにいらしたお客様一団。
かつて僕の歌を聴きながら大泣きされたSさんとその同級生の皆さん。
僕もそのときの情景を昨日のことのように思い浮かべることができる。
そのSさん、数年前に大病を患い、長い入院とリハビリ生活が続いているとのこと。
最近体調も少しずつ回復され、三貴ライブを楽しみに来てくださったとのこと。
これは気合いが入らぬわけがない。
いつもよりも早く始め、途中小休止を挟んでびっちり3時間。
大いに歌う。
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Sさんは無理ができないので先にお帰りになったが、同級生の皆さんからもリクエストを頂戴する。
最後まで同じテンションを貫く。
この一団、僕より一回り下だけれどフォークソング好きの方々。
そちら系の唄が多くなる。
たとえば「かぐや姫」のカバーを歌うのは本当に久しぶり。
それでも一定の精度できっちり歌い切れるのは、過去それだけ多くの方々からリクエストを頂戴してきたということなんだろう。
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通常営業中のお好み焼き屋さんでのライブでは毎回選曲が難しい。
「ライブ」といっても「自己表現の場」ではない。
「お客様に気持ちよくご飲食していただくためのスパイス的な演奏」
これが通常営業中のライブの位置づけ。
(その意味では「喫茶店JUNEライブ」や「朝市コンサート」なども同様)
まずはお客様が聴きたいと思う唄を優先的に選ぶ。
さらに自分が今歌いたい唄を加えていく。
このバランスが難しい。
客層は毎回全く違うので、このバランスも毎回変わってくる。
その時々のお客様の構成でも当然変わってくる。(積極的に聴いてくださる客なのか。好感を持って聞き流して下る客なのか。はたまた演奏に無関心の客なのか)
毎回手探りで歌い進めていく。
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今宵はラグビーワールドカップ初戦の放映時間と重なったためかどうかわからないが、
お客様の数はあまり多くはないし、賑やか過ぎということでもない。
好感を持って聴いてくださる方が多かったのでやりやすかった。
Sさんご一行様のお好みの選曲が3割。ポピュラリティのある唄を3割。残り4割が自分の今歌いた唄。
通常営業中のライブとしては理想的な状態。
『お好み焼きの三貴ライブ』での「3:3:4」はいわば黄金分割比。
いい調子で突っ走り、歌い抜ける。
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実は、
演奏に不安をかかえて臨んだ本日のライブ。
このところの練習で歌もギターも思い通りにできない状態が続いていた。
力が入ってしまいで音が堅すぎると感じていた。
力を抜こうとすると逆に気の抜けた出音になってしまう。
どう修整して良いかわからぬまま臨んだのだ。
ところが、
それはまったくの杞憂だった。
ライブが始まった瞬間、喉がぱっと開き体の力がすっと抜けるように感じる。
内心思わず「え? うそっ!」と思った。
そう思った瞬間、急に力がみなぎり自信が湧き出てくる。
ゲンキンなものでそうなると演奏が進むほどに調子が上がってくる。
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あらためて思いました。
「100回の練習よりも、1回の本番」
これに勝る練習はないな。

 

 

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2019.09.13

定点撮影 世代を超えて Part.2 (3世代編)

Photo_20190913112501 60年ほど前、父は僕たち兄弟の写真を撮ってくれた。

毎週日曜日の朝カトリック元町教会へ通うのが我が家の習慣だった。

教会に至る道すがら日銀の官舎を抜け、公民館の脇の石垣の小路での撮影だ。

この小路を抜けると護国神社の広く長い坂道に出る。

小路から大通りに出る時のちょっとした恐れとわくわく感の交差する場所。

父の(そして僕の)好みそうな道だ。

父のカメラは当時出回ったオリンパスペンだったと思う。ハーフサイズのカメラだ。
(このカメラは後年僕が譲り受け、長年使い続けた)

 

 

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30年の時が流れ、僕は父親になった。

子供たちを連れて初めて札幌の実家に帰った。

その際函館に立ち寄り、子供のころ過ごした場所を歩いた。

自分の歩いた道を我が子らにも体感させたかった。

そこには函館青柳町の生家から元町教会への道も含まれていた。

公民館の石垣を歩き、父の撮った弟との写真の場所でシャッターを切った。

オリンパスのOM-30というカメラだった。

このカメラはオリンパスペンが退役後初めて買った一眼レフカメラだった。
(このカメラは後に沢登りをしている時、岩に落とし破損した)

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さらに30年の時が流れた。

子供たちも独立しそれぞれに家庭をもうけた。

今回父と母の納骨のため長男一家を伴って函館に帰った。

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「あの場所で写真を撮らなきゃな」

長男はそう切り出した。

子供だった僕がやがて父親になったように、長男もまた子供から父親に成長していた。

長男もまた子供たちに自分の歩いた道を体感させたいという思いがあったのだろうと思う。

カメラはオリンパス・ペンライト。

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60年の間に3世代の定点撮影をすることができた。

これらの写真は僕にとって大切な宝であり、子供たちそして孫たちへのメッセージでもある。

君たちの故郷は埼玉県越谷の蒲生だ。

でも君たちの中には北海道の、函館の「DNA」が刻み込まれていることを忘れないでほしい。

それは同時に明治時代、愛知県知多半島から入植したご先祖様から脈々と引き継がれてきた「DNA」だということを。

 

 

 

過去の記事「定点撮影 世代を超えて」

 

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