2018.07.21

変わりゆく「お好み焼きの三貴ライブ」

「お好み焼きの三貴ライブ」。
今月も無事に貫徹。

ここ3~4年、客層がすっかり変わってしまった。20代の若者たちが今のメイン層。
以前の客層と違い音楽的な接点はほとんど無くなった。僕の歌は彼らにとっては初めて聞く歌ばかり。逆に彼らの好む歌を僕はほとんど知らない。

それなのに今もってなおここで歌い続けるのはなぜなんだろう。
多分彼らに対する挑戦の気持ちが僕の中にあるためだろう。

たとえ「古い楽曲」や今時「流行らない歌」であったとしても、それをちゃんと歌うことで若い世代になにがしかの痕跡を残せるはずだ。そう信じるから歌えるのだと思う。

以前の「三貴ライブ」では客層や反応に合わせて選曲をどんどん変えていった。『お客様志向』のライブだった。
今は自分のやりたい歌を自由に歌っている。
それは古い歌謡曲やフォークソングだったり、カントリーだったりする。僕を通り抜けてきた歌の数々を『一曲入魂』で歌い重ねる。

そんな歌が彼ら若い世代に痕跡を残すことができれば、スタンダードな歌になっていく。
僕の愛した歌の数々がたとえ10曲に1曲だったとしても、10人に1人であっても若者に足跡として残すことができればそれでいい。

若い世代への挑戦。
それが「お好み焼きの三貴ライブ」を貫徹するモチベーションになっている。

今日の三貴ライブ。
若者たちで超満員。
歌声は喧騒の中に吸い込まれ、ややもすると呑み込まれそうな状況。
それでも何人かは絶えず反応を返してくれた。

そのおかげで2時間しっかりと歌いきることができた。
ありがとう❗

【追記】

20代~30代の若い世代に自分の歌を問うということは、実は自分の成長にとってとても大きなことだと思う。
「古くさい歌」「今時流行らない歌」に耳を傾けてもらうために工夫をしなければならない。
楽曲の良さを充分に伝える表現(アレンジ、奏法、歌唱法)をどうするか。
リズムを変えてみたり、普段はフィンガーピッキングのところをあえてストロークで押しきったり、ミュート気味のストロークにしたり。逆にあえてオリジナルの雰囲気をデフォルメしたり。
これといって正解などない。だから毎回その場のインスピレーションでやる。
演奏結果は蓄積され次のインスピレーションの卵になる。
三貴ライブではそんな感じで臨んでいる。
この積み重ねがいずれ実を結ぶと信じたい。

三貴ライブ。たとえアウェイでも、やはりやめられない。やめるわけにはいかない。

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2018.06.30

2018年07月 ライブ・コンサート予定

07月08(日)  おーるどたいむ de ライブ

時 間    13:30 開場  14:00 開演
場 所    Live cafe おーるどたいむ
         東武スカイツリーライン 北越谷駅 東口徒歩10分
         HP https://oldtimemk.exblog.jp/
出 演    だし巻玉子 / Martin古池
木戸銭   ¥1000 (ご飲食もお願いいたします)

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07月14日(土)  朝市コンサート

時 間   8:30~10:30
場 所   越谷市場
         地 図   

越谷の台所「越谷市場」で毎月第2、第4土曜日

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07月15日(日)  みんなで歌おう・弾こうフォークソング

時 間   14:00~17:00
場 所   Live cafe おーるどたいむ
        東武スカイツリーライン 北越谷駅 東口徒歩10分
        HP https://oldtimemk.exblog.jp/
水先案内人 :Martin古池

★アラカン世代による、わが青春のフォークソングを中心に歌声音楽会です。

さまざまな楽器が登場する「おーるどたいむ」ならではの濃厚な音楽会。

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07月20日(金)  お好み焼きの三貴ライブ 

時 間    20:00~23:00

場 所    お好み焼の三貴

         https://www.hotpepper.jp/strJ000181914/map/

通常営業中のライブです。ご自由にご飲食、おしゃべりをお楽しみください。
お供にMartin古池の歌をいかがですか。

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07月22(日)  喫茶店JUNE 日曜昼下がりライブ

時 間    開始時間調整中(14:00~16:00 or 15:00~17:.00
場 所    tea room ジュン (喫茶店JUNE)
         https://r.gnavi.co.jp/p0jfesdk0000/map/
木戸銭    なし (ご飲食をお願いいたします)

昭和の香りただよう喫茶店で
昭和を感じる歌のかずかずを

通常営業中のライブです。お気軽にお運びください。

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2018.06.26

ジョージ・ベスト

ジョージ・ベストのドリブルシーン

函館東高校のサッカー部に佐藤さんという3年生がいた。
長髪をなびかせ、まるで足にボールがすいつくようなドリブルで得点を重ねた。
1年生だった僕は佐藤さんのプレイに魅せられ、憧れた。
その姿はサッカーマガジンの表紙を飾るジョージ・ベストそのものだった。

僕のサッカーアイドルはペレとジョージ・ベストだった。

当時実際の動画など観ることなどなかなかかなわぬ時代だった。
ペレもベストも観たことなどない。サッカーマガジンの写真と記事を頼りに頭の中で妄想をふくらませるのみだった。

後にジョージ・ベストのビデオを観る。妄想通りのドリブルだった。それは佐藤さんのドリブルを観てふくらませたイメージだった。

連日ワールドカップの熱戦を堪能している。ほとんどのチームは組織的で緻密。見事なまでに緻密にビルドアップされている。ため息が出る。

でも反面でちょっと淋しさを感じるのも事実だ。
個の力でこじあけ、ねじふせる小気味良さと美しさ。
ジョージ・ベストのようなプレイを観てみたい。

高度に組織化された現代サッカーではもはやかなわぬ夢なのかもしれない。

高校1年の夏、全道大会が函館東高校で行われた。
北海道の古豪・函館東も出場したが敗退した。
華麗な佐藤さんのドリブルは組織的な守備網の前では力を発揮できなかった。
その年の全道優勝はトータルフットボールを模した室蘭大谷高校だった。
この年から室蘭大谷の天下が続くことになる。

北海道の高校サッカーの歴史がぬりかわった年だった。

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2018.06.20

【雑感】 ライブの準備について

デイサービス「さんすまいるコンサート」はガットギターを使うことが多い。
昭和の流行歌をメインに歌う。自分が歌うだけではなくご老人たちと一緒に歌う。
会場は奥行きがなく、鋭い音だとはねかえりが強い。
ご老人たちに気持ちよく歌っていただくためにここでのコンサートは優しい音色と余韻が広がる感じにしたいと思っている。
スチール弦の音はちょっときつい。
ガットギターがベストチョイスのような気がする。
函館の特養・旭が丘の家で演奏する時は、同じご老人相手、同じ昭和の流行歌がメイン。でも会場が広く奥行きがある。
このためガットギターでは音が吸収され輪郭がぼやける。
だから鉄弦ギターを持っていく。
演奏する場や、曲目、聴いてくださる方を思い浮かべながらギターを選ぶ。
けっこう楽しいもんだ。
最近ライブの準備がとても楽しく感じられるようになっている。
会場の音の流れ方をイメージしながらギターを選ぶ。
いろいろイメージをふくらませながら、選曲やアレンジを考える。
本番のライブでは必ずしもイメージ通りには行くわけではない。
でもそのギャップがまた楽しい。
選択したギターによって弾き方も歌い方も変わってくる。
大変といえば大変だけど、おもしろいといえばおもしろい。
最近ライブの準備はそんな感じでやっている。

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2018.06.17

お好み焼きの三貴ライブ 旧友(級友)来たる

およそ50年ぶり。
うれしい再会の「お好み焼きの三貴ライブ」。

函館の潮見中学の同級生、茂君が突然訪ねて来てくれた。
半世紀ぶりの再会にも関わらず、会った瞬間中学時代に舞い戻る。...
そういえば茂君とは函館東高校でもちょっとだけ一緒だった。(僕が室蘭東高校に転校した)

以前から僕のブログを読んでいてくれたそうだ。
たまたま今日越谷に用事があり、その日に三貴ライブがあった。チャンスと足を運んでくれたとのこと。

1部は中学生の頃流行った歌を中心にガンガン飛ばした。
休憩時間には想い出話に花が咲く。
お互い「しょっぱい川」(津軽海峡)を渡り、こちらに根を張った者どおし。万感の思いが交錯する。

さてガンガン飛ばした結果、思わぬ「副産物」が。
ひとりで来て静かに飲んでいた同年代の男性。最初はおずおずと聴いてくれていたが、だんだん体が揺れだす。やがて唇が動きだし、声のトーンも上がってくる。
8時半から11時半までびっちり聴いてくれた。最後にはリクエストまでちょうだいし「落陽」~「遠くで汽笛を聞きながら」で〆た。

今日は全体に反応がよく、僕のテンションもうなぎのぼり。

1組若者の一団が騒々しかったが、歌に気合いがみなぎり、かえって良かったかも。

たがのはずれた気持ちいいライブになった本日の「お好み焼きの三貴ライブ」だった。

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2018.06.05

1969年

【「1969年」 その1】

このところ自分の音楽の原点について思うともなく思っている。
原点をどうとらえるかってこともあるんだけどね。

子供の頃歌謡曲で育ったことが土台になっているとすればそれが原点ともいえる。
父が好きで頻繁に触れるチャンスのあったクラッシックやグレゴリアンも下地になっているともいえるし。
母にせがんで歌ってもらった童謡・唱歌の類だってそれ抜きには考えられない。

でも自らが求めて聴き、なおかつ演ずるようになった音楽をひとまず原点にするべきかな。

そう考えると「1969年」とそれに連なる数年間が僕の中でとてつもなく大きな意味を持ってくる。

この年僕は中学3年生だった。

世の中はきわめて流動的であり、混沌としていた。
高度経済成長の絶頂期で大人たちは「モーレツ」に働いていた。
人類が初めて月面に降り立ち、科学技術の進歩に大人も子供も胸を熱くした。

一方で日米安保条約の撤廃を求める学生運動がピークを迎えた。
その象徴が東大安田講堂に立てこもった学生たちと機動隊の「闘い」だった。
が…安保条約は自動延長となり安田講堂は「落城」した。
ジグザグデモを制圧する機動隊、壁に向かってホールドアップさせられている学生たちの手を映し出すニュース映像が今でも焼き付いている。

時を同じくして新宿西口広場で毎週開かれたフォークゲリラによる反戦フォーク集会。
広場を埋め尽くす若者たちの歌う様子が白黒のテレビに映し出される。
それは北国の小さな町にもつたわってきた。
やがて「広場」は「通路」と改称され、道路交通法違反とされ規制される。
警官に腕をつかまれながらもギターを弾き歌い続ける学生たち。
やがて警察隊に制圧され、収束していくフォーク集会。

熱と挫折に彩られた「1969年」。

田舎の中学生はわずかなニュース映像を便りに妄想をかきたてた。
「社会」について真剣に考え、行動を起こす大学生たちにあこがれた。
カッコいいと思った。
そして同時に「憐憫」を感じた。

「動」なるものと「静」なるものの同居する「1969年」

そんな頃函館の労音会館に高石友也や岡林信康らがやってきた。
フォークソング・フーテナニーってヤツを初めて体験した。
「思い出の赤いヤッケ」に胸を熱くし、身につまされながらも笑い転げた「受験生ブルース」(高校受験をひかえていた)、そして「勝利を我らに」や「友よ」の大合唱に胸が震えた。
フォークは生きている!

そう感じた。

そして自分もまたギターを弾き、歌い始めた。

憧れと妄想が原動力だった。

「1969年」

フォークソングとの出合いの年だった。

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2018.05.30

2018年06月 ライブ・コンサート予定

06月09日(土)  朝市コンサート

時 間   8:30~10:30
場 所   越谷市場
         地 図   

越谷の台所「越谷市場」で毎月第2、第4土曜日

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06月15日(金)  お好み焼きの三貴ライブ 

時 間    20:00~23:00

場 所    お好み焼の三貴

         https://www.hotpepper.jp/strJ000181914/map/

通常営業中のライブです。ご自由にご飲食、おしゃべりをお楽しみください。
お供にMartin古池の歌をいかがですか。

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06月16日(土)  さんすまいるコンサート

時 間   10:00~11:00
場 所   デイサービス さんすまいる
         http://sansumairu-corp.hp.gogo.jp/pc/

★2か月ごとのご老人たちとの歌声音楽会。

歌におしゃべりににぎやかな音楽会です。

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06月16日(土)  みんなで歌おう・弾こうフォークソング

時 間   14:00~17:00
場 所   Live cafe おーるどたいむ
        東武スカイツリーライン 北越谷駅 東口徒歩10分
        HP https://oldtimemk.exblog.jp/
水先案内人 :Martin古池

★アラカン世代による、わが青春のフォークソングを中心に歌声音楽会です。

さまざまな楽器が登場する「おーるどたいむ」ならではの濃厚な音楽会。

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06月23日(土)  朝市コンサート

時 間   8:30~10:30
場 所   越谷市場
         地 図   

越谷の台所「越谷市場」で毎月第2、第4土曜日

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06月24(日)  喫茶店JUNE 日曜昼下がりライブ

時 間    15:00~17:00
場 所    tea room ジュン (喫茶店JUNE)
         https://r.gnavi.co.jp/p0jfesdk0000/map/
木戸銭    なし (ご飲食をお願いいたします)

昭和の香りただよう喫茶店で
昭和を感じる歌のかずかずを

通常営業中のライブです。お気軽にお運びください。

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07月08(日)  おーるどたいむ de ライブ

時 間    13:30 開場  14:00 開演
場 所    Live cafe おーるどたいむ
         東武スカイツリーライン 北越谷駅 東口徒歩10分
         HP https://oldtimemk.exblog.jp/
出 演    だし巻玉子 / Martin古池
木戸銭   ¥1000 (ご飲食もお願いいたします)

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2018.05.19

13年を終えた「お好み焼きの三貴ライブ」

「お好み焼きの三貴ライブ」

無事に13年目を終えることができました。
まったく「光陰矢のごとし」です。

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新越谷駅前で「街角ライブ」をやっていたころオファーを受け、1回だけのつもりでやったお好み焼き屋さんでのライブ。
1度が3度に度重なって、気がつけば13年。回数にすれば155回。声が出なくなり1回だけ中止ということもありましたが、なんとかこんとかここまで勤め上げることができました。(まったくなんとかこんとかでした)

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三貴のオーナーのコンセプトは「通常営業中のサプライズ・ライブ」というものでした。
つまりお客様がお好み焼きやもんじゃをつつき、一杯やりながらオダを上げる中での演奏が求められました。
『お客様の邪魔をしてはいけないこと。さりとて喧騒の中でしっかり存在感を出すこと』。
つまりお客様との共存をはかることが最低限求められることでした。

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前後半2時間の枠の中で共存をめざし、さらにそこから共感、共鳴へとつなげていくことがテーマでした。
実際にはそれは困難なことです。
お店には様々なお客様がいます。しっかり聴いていただける方も多いけれど、そうでない方はもっと多い。店内にはそんな方々が混在しているわけです。
雑多な反応のはざまでバランスを取りながら歌う。
どうしてよいかわからず五里霧中。さまざまな試行錯誤を毎回くりかえし、胃の痛くなるようなライブをやってきました。

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10年目を過ぎたあたりからやっと自分のペースでお客様との「共存」が自然にできるようになってきました。それに伴って「胃が痛くなるライブ」ではなく「ここちのいいライブ」に変わってきた昨今です。

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「おかげさまで」という言葉が今の心境にぴったりだと感じています。
決して良いとはいえぬライブ環境で13年間続けてきた自分の「あきらめの悪さ」もさることながら、「あきらめ」させてくれなかったお店のサポートにまず感謝です。
そしてその時々に足を運んでくれた多くの仲間たちに感謝です。
13年間ほとんど毎回足を運んでくれた共同印刷時代の友人M君にも感謝です。(M君のことを僕はMartin古池評論家とよんでいます)
こういう方々のサポートや応援を得、「おかげさまで」ここまでやってこれました。

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先月、同じく14年目を迎えることができた「朝市コンサート」と双璧をなす「お好み焼きの三貴ライブ」。大切な毎月のレギュラーライブです。
僕のライブ活動はこれらのレギュラーライブをベースに展開しています。

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「朝市コンサート」でアイデアを試し、「三貴ライブ」でそれを固める。それを同じくレギュラーライブの「喫茶店JUNE 日曜昼下がりライブ」で仕上げ、季節ごとにやっている「おーるどたいむ de ライブ」につなげていく。
多少の順序の入れかわりはあっても、このサイクルがとても気に入っています。

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昨夜の「三貴ライブ」ではまさに「おーるどたいむライブ」の予行演習でした。最終チェックと気を込めるライブにすることができました。

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今夜6時から「おーるどたいむ de ライブ」をやります。
1部では「大塚博堂の世界」をじっくり歌います。
2部では「歌声音楽会」風なアプローチでやりたいと思います。

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お近くの方、興味おありの方、お時間のある方。
ぜひともお運びくださいませ。

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2018.05.18

「本のエンドロール」

共同印刷時代親しくしていた営業部長O氏に紹介された「本のエンドロール」(講談社・刊)。
深い感動を持って読み終えた。

自分の37年の印刷マンとしての歩みがそこにあった。
生粋の印刷職人の師匠に『技能者』として育てられ、やがて「技術者」に育っていく
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過程。
そこには職人に育てられたにも関わらず職人には成りきれなかった葛藤がある。時代が勘と経験と度胸の職人を必要としなくなっていた。誰もが間違いなく平均的で安定した印刷ができることを求められた。そのために作業標準が定められ、QC活動が重視された。
その必要性を認め、推進役を担いつつも、職人であるM師匠に対する憧れをくすぶらせていた。

技術担当の修行中、TK社製本に弟子入りをするチャンスに恵まれ、製本のなんたるかをS工場長に仕込まれた。

やがてTK社製本のS工場長もM師匠も去っていく。
僕は残された先輩諸氏と共に仕事を回すほどには力をつけていた。

やがて人事異動で前行程の製版(プリプレス)と直接関わりを持つ設計業務に携わることになった。印刷と製本しか知らぬ男が別の世界を知るようになる。同時に営業担当とのやりとりが増え、その延長でいくつかの得意先やデザイナーとも関わりを持つようになる。
印刷という一工程にとどまらず『本を作る』という視点を植えつけられた時期だった。
印刷マンとしては絶頂の頃だったかもしれない。

やがて状況は少しずつ変わり始める。
出版物が本という媒体から電子書籍に舵を切りはじめたのだ。
それは我々印刷技術者にとってターニングポイントになりかねない流れだった。自分にとっては三十余年に過ぎないが、我々に流れる100年の歴史が途切れることを意味していた。

『本のエンドロール』には一人の若手営業マンを軸に印刷の各工程で歯をくいしばってがんばる人たちが描かれている。
同時に印刷の歩んできた歴史を感じさせてくれる。歴史の変遷のなかで変わっていく印刷人の心の動きが描かれている。

帯に書かれたキャッチが僕の心をえぐる。

『奥付けに載らない裏方たちの物語』

『斜陽産業と言われようとも、この世に本があるかぎり、彼らは走り続ける。印刷機は動き続ける。』

印刷業界を離れて久しい僕にこの本を教えてくれたO氏に心から感謝します。胸が熱くなりました。
ちなみにO氏は営業で僕は現場。
それぞれの立場から切磋琢磨した者同士。
価値観を共有する『同志』と勝手に思っています。

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2018.05.14

叔母の記憶

根室に向かっている。
叔母が亡くなった。
96歳の大往生。

写真の二人から生まれた最初の娘。
僕の母の1歳年長の大正12年生まれ。

「根室のおばちゃん」の記憶は数えるほどしかない。
僕が生まれた時すでに根室に嫁いでいた。
北海道の西の端・函館と東の端・根室は遠い。
叔母が里帰りをした時数回会ったくらいだ。

それでも叔母のエピソードは母から数多く聞かされていた。
きかない娘で男の子をぞろぞろ引き連れて遊んでいたらしい。
「ゴロベスやるもの、この指止ーまれ」と大声を張り上げていたとか。
(ゴロベスとは球を転がす野球だそうだ)
母はいつもその後ろに隠れるように付いてまわったらしい。

つきあいの薄い叔母だったが、達筆の年賀状を毎年送ってくれていた。その達筆はほとんど判読不能の行書体だった。郵便屋さんも苦労したことだろう。

叔母からの年賀状が途絶えて10年ほどになろうか。すでに体がいけなかったらしい。

先に亡くなった夫の後を引き継いで漁師の網元を張っていたとのことだ。荒くれ漁師たちを束ねるのはなかなかゆるくない(大変)ことだろう。しかしゴロベス娘にとっては天職だったかもしれない。
数少ない叔母の記憶だが、ドスのきいた張りのある声はよく覚えている。

2018年5月13日。
大正、昭和、平成。
三つの時代を生きた市井の豪傑。
5人の娘たちに見守られ、母の日の深夜この世を旅立った。
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2018.05.08

大塚博堂のこと


再来週に迫った「おーるどたいむ de ライブ」の準備をしている。

今回、1部は大塚博堂のアルバム『ダスティン・ホフマンになれなかったよ』の世界を演じる予定。

僕がこのアルバムを初めて聴いたのは21歳だった。弟が手にいれてきたアルバムを聴いた。男心の繊細なゆらぎが染み入ってきた。

三十代後半、僕はライブハウス「ぶどうの木」でソロ活動をスタートさせた。ひとりで2時間のステージを作るのは当時は至難の技だった。
そのため様々な試みのひとつとしてステージを物語にして構成した。
物語の題材としてアルバム『ダスティン・ホフマンになれなかったよ』を選んだ。収められた楽曲を歌とトークと芝居で失恋にゆれる男心の物語にして歌い始めた。

以降、何度となく再演をしてきた。
でもここ数年は封印してきた。シナリオに基づいた物語ステージに魅力を感じなくなってきたためだろう。
お客様とやりとりをしながらの道草ライブ、井戸端ライブに方向性が変わってきたのが大きな理由だと思う。

今回、数年ぶりに再演することにしたのは理由がある。
偶然にも「おーるどたいむライブ」の前日、5月18日が大塚博堂の命日だった。

蒼い時代、心震わせた大塚博堂。
歌い手、ライブ屋として一人立ちした頃助けられたアルバム。
その時々に己の表現力を図る試金石となってきた「大塚博堂の世界」。

年を重ねてきた今の自分が再演をするとどうなるか。
彼の命日にそれをもう一度感謝をこめて試してみたいと思った。

僕より10歳ほど年長の大塚博堂は1981年に37歳でこの世を去った。

年を重ねた彼がどのように歌うのかはわからない。
64歳の僕は果たしてどう歌うのだろうか。

今日は家にこもり、あれこれと歌いながら今の自分の表現を試していた。

本番でどんな表現になるのか。正直自分でもわからない。

ただその時一番正直で自然なやり方になるようにしたいと思う。

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2018.05.05

2018年05月 ライブ・コンサート予定

05月05日(土)  みんなで歌おう・弾こうフォークソング

時 間   14:00~17:00
場 所   Live cafe おーるどたいむ
        東武スカイツリーライン 北越谷駅 東口徒歩10分
        HP https://oldtimemk.exblog.jp/
水先案内人 :Martin古池

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05月12日(土)  朝市コンサート

時 間   8:30~10:30
場 所   越谷市場
         地 図   

越谷の台所「越谷市場」で毎月第2、第4土曜日

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05月18日(金)  お好み焼きの三貴ライブ 

時 間    20:00~23:00

場 所    お好み焼の三貴

         https://www.hotpepper.jp/strJ000181914/map/

通常営業中のライブです。ご自由にご飲食、おしゃべりをお楽しみください。
お供にMartin古池の歌をいかがですか。

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05月19日(土)  おーるどたいむ de ライブ 2018 皐月の宵

時 間   18:00~20:00
場 所   Live cafe おーるどたいむ
        東武スカイツリーライン 北越谷駅 東口徒歩10分
        HP https://oldtimemk.exblog.jp/
出 演   Martin古池
木戸銭   ¥1000 (ご飲食もお願いいたします)

1部は若くしてこの世を去った大塚博堂の切ない男心の世界を歌います。

2部はお客様と一緒に歌声音楽会風にやれればいいなと思います。

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05月26日(土)  朝市コンサート

時 間   8:30~10:30
場 所   越谷市場
         地 図   

越谷の台所「越谷市場」で毎月第2、第4土曜日

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05月27(日)  喫茶店JUNE 日曜昼下がりライブ

時 間    14:00~16:00
場 所    tea room ジュン (喫茶店JUNE)
         https://r.gnavi.co.jp/p0jfesdk0000/map/
木戸銭    なし (ご飲食をお願いいたします)

昭和の香りただよう喫茶店で
昭和を感じる歌のかずかずを

通常営業中のライブです。お気軽にお運びください。

 

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